~能登半島地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げますとともに、

被災地の一日も早い復興を願っております~

 

今朝は地面が霜で真っ白になり凍ってバリバリでしたが、イヌのひよりちゃん(♀10歳)は張り切ってお散歩に出かけました。

 

今日(1月5日)は交通事故に遭ったシカのせーこちゃん(♀若鹿)の命日です。

 

せーこちゃんは、2020年12月30日に車にはねられ、道路でうずくまっているところ発見し、2021年1月5日午前1時頃に亡くなりました。様態が急変しため、獣医師が夜中に安楽死の処置を行ないに来てくれたものの、せーこちゃんの救護には大きな後悔があり、思い出すと胸が非常に苦しくなり寝むれなくなります。

 

同居人Kは、せーこちゃんを見送った火葬場へ行き、せーこちゃんをしのび、わたしは自宅で静かにせーこちゃんをしのんでいました。

 

シカたちの保護を想定して、我が家には救護セットがあります。

 

その中のひとつにタンカがあります。

 

タンカでも、いろいろなタイプが販売されていますが、我が家はこの2つのタイプを使い分けています。

 

ひとつめは自分で作ったタンカです。

 

 

布は厚めのインド綿です。

 

 

布はスチールのパイプ(ホームセンターで売っている)を通すように縫い、シカの体重に十分耐えられるようしっかりと縫います。

 

このタイプは、タンカに乗せた救護動物をパイプを抜けばそのまま保護場所に下ろしてあげられるので、動物に負担がかかりにくくよいです。

 

また、再度タンカに乗せる場合は、タンカの布を体の下をすべらせ、パイプを通すだけで移動できるのでよいです。

 

体が滑り落ちないように、タンカと動物の体を幅の広いテープで固定します。

 

そうすることで安全に動物を運ぶことができます。

 

ふたつめはこのタイプのタンカです。

 

 

こちらは、負傷したシカを一人の時に発見した場合、他の人の助けがなければシカをひとりで運ばなければいけないので、その時用に買いました。

 

成獣になると60~70キロ以上あるシカをひとりで運ぶときは、コマがあると大変助かります。ただし、動物への負担は先ほど紹介した布のタンカよりかかります(振動や体が斜めになるため)。

 

このタンカは、タンカに乗せた負傷者の体を固定できる仕組みになっており、適切な使用でタンカに乗せた動物の体は滑り落ちることはありません。

 

 

 

さらに体を包み込むメッシュのカバーがあるので、安定した固定ができ、動物が動くことも少なくなります。

 

どちらのタンカも動物の体の固定は、体をきつく締め付けない程度のほんの少しゆとりあるようにします。

 

タンカへの移動やタンカから処置場所への移動は、動物の体の負担を考え、可能な限り丁寧にやさしく扱います(骨折していそうな場合は、体を極力動かさないようにします)。

 

交通事故に遭った動物たちを発見すると、いつも「自分が獣医師だったら……」と思います(幼い頃、獣医師になるのが夢だったのですが、親の都合でその夢は消えてしまいました)。

 

今の自分で出来ることを懸命にするしかできないので、動物たちに負担を与えないよう最大限の努力していきたいと思います。

 

甘えたな保護シカすぐるちゃん(♂6歳)。

やさしい目をしてわたしの腕をカプリ(甘えています)。

 

「撫で撫でして~」とすぐるちゃん。

 

野生動物たちの救護がこの社会でも当たり前になりますように。

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