数日前にねずみさん家族がいた屋根裏を掃除したので、ねずみさん家族は引っ越ししたと思いましたが、屋根裏を見ると、ねずみさんのウンコが床などに落ちていました。

 

戻ってこないかもと思っていましたが、戻ってきましたね(笑)。

 

ところで、今日、奈良市が奈良の鹿愛護会の調査報告を行ないましたが、結果は「虐待は認められない」というものでした。

 

非常に残念です。

 

虐待かどうかは通常、動物が置かれている環境や動物たちの状況などから判断するので、なぜ虐待とならなかったのか疑問です。

 

虐待しているつもりでなくても、その行為が虐待の効果をもたらすのであれば、それは虐待になります。

 

特別柵に収容されているシカたちの状態や生活環境を見ると、問題があるのは明らかではないでしょうか。

 

「十分な餌を与えている」が「栄養が不十分だった」とも言われていますが、十分な食べ物を与えられているなら、シカたちは毛が抜け落ちたり痩せ細ったり、死亡したりすることはあまり考えられませんよね(十分な餌=栄養が豊富な食べ物で健康状態が維持できるという餌のことですよね?)。

 

食べ物(栄養素や量)が不十分だからシカたちはボロボロになり、収容されて1年から数年で死亡するのではないのでしょうか。もちろん、過密飼育のストレスもシカたちの健康状態を崩すひとつの要因です。

 

奈良の鹿愛護会は責任逃れせずに、収容しているシカたちの福祉を厳守するお世話をしてほしいです。

 

奈良公園のシカたちをめぐる記事をもう一つ。

 

北海道大学の立澤さんが、奈良テレビの取材でこのようなことを言っていました(奈良のシカ「特別柵」めぐる問題 専門家「特別柵だけでなく 公園全体の環境づくりを」)。

 

「『動物の5つの自由』というのはかなり昔から言われていることで、非常に重要な基準だと思うんですが、実は、日本では今年に入ってからしっかり制度化していこうと議論されるようになって、野生の動物を飼育した状態のときに、どういう基準を具体的に満たさなくてはいけないかというのは全くまだ、特にシカに関しては真っ白な状態。シカに関してそういう基準がない段階で(山下知事は)『指標に抵触している』という言い方をされましたが、はたしてそれが妥当かどうかというところは私は疑問が残ると思っています。」

 

野生のシカに関する基準がなかったとしても、飼育下にある動物たちの動物福祉基準は適応されるべきことです。

 

元野生の動物であれ、人間の飼育下にあるのであれば、5つの自由は厳守すべきことで、動物園などでも動物の5つの自由は取り入れていますよね(不十分ですが)。

 

それ以外に、飼育する動物たちのニーズを満たしやすくするため、環境エンリッチメントを行い、それでも動物たちのニューズを満たすには不十分なので、国際的には「動物の5つの領域」が確率しつつありますよね。

 

わたしたちは、(日本の)専門家と言われる人たちの発言や考えは「正しい」と思い込んでいますが、実際はそうでないことがよくあります。

 

専門家と言われている人の発言で、とても気になる記事があったので、明日ブログで意見しようと思います。

 

奈良の鹿愛護会の件から、日本の事なかれ主義や権力の行使などいろいろと感じることがありました。本当に残念です。

にほんブログ村のクリックをお願いします。

   ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 環境ブログ 自然保護・生態系へ
にほんブログ村