今朝はマイナス1度まで気温が下がりました。
山に遅い朝日の光が地面にとどき始めると、保護シカのぞみちゃん(♀推定6歳)が庭のお山の上で朝日を浴びていました。
冬のお日さんはありがたいよね。
山で生活するこの付近のシカさんたちは、このように朝日に浴びることもできません。
山には植林されたスギがぎっしり生えていて、スギの葉で日差しが地面にとどかず、日中でも薄暗い景色が広がっています。
植物も非常に生えにくく、食糧がほとんどない薄暗い山でシカたちは1日の多くを過ごしているのです。
人間が寝静まった夜にシカたちはやっと山から少し出ることができますが、夜です。
わたしの住んでいる地域で生活するシカたちは日差しに当たれる時間が極端に少ないのではないかと思います。
人間に生息地を改変され、居場所を奪われ、人間にとても気を遣いながら細々と生活する野生動物たちがとても気の毒です。
クマの問題の記事を毎日目にしますが、なんと、クマの問題に便乗してシカの問題を大きくしようとするような記事がありました(フライデーの記事)。
野生動物にたいする人びとの不安を煽る不適切な内容の報道は本当にやめてほしいです。
今日は、クマとの共存について調べていました。クマの行動学の専門家(アメリカ)はクマとの共存についてこのように語っていました。
「クマが紛争を引き起こしているのではなく、わたしたちの社会で起きている問題。クマへの知識と理解の欠如が問題を生み出している。解決には人間の教育が必要」。
野生動物との問題は野生動物、その存在が原因ではなく、人間の問題であり、人間が野生動物の習性や性質などを学び、存在を理解して尊重することが必要なのです。
そして、動物たちにたいして敬意を持った共存に向けたスキルこそが最善のアプローチだということです。
自己制御する野生動物たちは人間による管理を必要としておらず、人間による野生動物たちへの一方的な「管理」の価値を日本も見直す必要があると思います。
野生動物との共存は、さまざまな種への理解と知識を持つことが必須であることを知ってほしいと思いました。
理解と知識がない状態は想像にたやすいですよね(日本の野生動物を取り巻く現状を見るとわかります)。
野生動物を理解してリスペクトすると、問題の本質が見え、それに向かい行動できるため、野生動物との問題は軽減していくことでしょう。
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