昨日から今朝にかけて雨がよく降り、気温が一気に下がりました。

 

「今日は寒いよ~」と保護シカすぐるちゃん(6歳)。

 

イヌとシカたちに「今日は寒いね~」と言いながらSNSを見ていると友人からラインが届きました。

 

ラインにはある記事が貼り付けられていて友人はその記事にたいして、「攻撃的な行動をしなかったために助かった例だと思います」と言っていました。

 

その記事とは「『熊さん、親子3人の命を助けて!』子供を引きずり込むヒグマに『拝んで助かった』奇跡の記録」です。

 

●記事はこちらです↓↓↓

 

 

 

記事にはクマとの遭遇ストーリが3つ書いてあり、1つめは明治15年8月18日の朝日新聞記事、2つめは大正11年12月4日の小樽新聞記事、3つめはイチというアイヌの話です。

 

大昔の記事なので、当事者の証言の正確性や記事に書かれた内容の信ぴょう性はわかりません。記事内容が事実ではない可能性はありますが、このような出来事はあっても不思議ではないなと思いました。

 

クマと出会いクマに恐怖した人間が自分や子どもの命を守るために、クマに拝んだり、事情を説明したりしたそうです。するとクマは人間に攻撃しなかったということです。

 

記事にはクマが人間の事情を理解して人間に攻撃しなかったようなことが書かれていますが、クマは人間の言語は使わないので人間の言っていることは正確には理解できません。

 

しかし、人間がクマに対して拝んだり、事情を説明したりする人間のこの行為はクマにとって「攻撃的」ではないため、それをクマは察知したのだと思います。

 

クマは人間の言語を使用しませんが、人間の心理(=敵意があるのかないのかなど)を察知し、相手を危険な対象かそうでないかを判断します。

 

3つめのイチのクマの話から、人間がクマにたいして攻撃的な行動をするとクマが人間に攻撃することがわかります。

 

イチに育てられたクマがイチや常さんという和人の猟師に攻撃したのは、イチのクマが人間に「攻撃的」な行動をされたからです。つまり、イチのクマの行動は防衛行動です。

 

人間は動物の行動に過剰反応しすぎることがありますが、冷静に状況を判断し動物にたいして友好的であり、動物が嫌がることや恐怖すること、不快や痛みを与えることをしなければ、動物たちはむやみに人間に攻撃的になることはありません。

 

話は盛ってあると思いますが、これらの昔の記録からわかるように、人間の動物にたいする攻撃的行動が問題であることを少しでも多くの方に知ってほしいと思っています。

 

「人間さん、ボクたちに攻撃的な行動をしないでね」

 

 
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