奈良公園内にある奈良の鹿愛護会で収容したシカたちの健康管理や負傷したシカたちの治療を行なう丸子獣医師が奈良の鹿愛護会を動物虐待で通報しました。

 

この通報を受けて県が施設の立ち入り調査を行ないました。山下知事は10月中に報告書をまとめたいと述べています。

 

今日、丸子獣医師と会って少しの時間話をしてきました。

 

丸子獣医師は、奈良公園で負傷などしたシカたちを治療し、骨折については丸子獣医師が考案した独自の方法でシカたちの骨折を治しています。

 

シカたちのことをとてもよく理解し、状況も把握している獣医師です。

 

現場にいる獣医師の主張(食べ物の不足)に対して、毎日放送でコメントをした北大の立澤さんは、ピントのずれた「餌が不足しているわけではない」的なコメントをしていたので非常に驚き倒れそうになりました。また体調の悪い個体は消化器官がうまく働かず体重を増やすことができないので見た目で判断しないようにとも言っていたのです。ひどすぎて驚きます。

 

シカたちの体調や様子は、シカたちを見続けている丸子獣医師がよくわかっています。立澤さんはシカの専門家ですが、獣医師ではありません。

 

丸子獣医師が奈良の鹿愛護会を市や県に通報した理由は、施設の内部(丸子さん)の声を事務局長などが聞いてくれず、シカたちの環境改善ができないと判断されたからです。

 

丸子さんによると、事務局長はメディアのインタビューで「獣医師の意見を参考に7月には指示通りシカが好むエサに変えた」と述べていましたが、正しくは「8月」です。

 

そして、エサの予算も増やしたと述べていましたが、正確には「飼料が高騰したため支払額が高くなった」ということです。

 

また、施設に収容監禁されるシカは「野生のシカ」と認識されているそうですが、正しくは「奈良公園で生活している(いた)シカ(天然記念物)」で主にC地区で捕獲される個体がほとんどだそうです。

 

注意:奈良公園内で生息するシカたちは野生動物ですが、正確には「人間との距離が近い餌付けされた野生動物」です。そのため、人間と距離が離れて生活するシカとは違うとわたしは考えます。野生のシカに人間が介入して奈良公園内に生息するシカたちの遺伝子まで変えてしまったので、人間と距離を取り山なので生活するシカとは行動や物事への感じ方など異なると考えます。

 

施設側は「自分たちは弱った個体の治療などを行なっている」と主張していますが、正確には「丸子獣医師がその判断をして全て行なっている」とのことでした。施設側は弱った個体がいても放置だそうです。

 

上記の内容を丸子さんはマスメディアにも伝えているそうですが、このような報道は一切されず、施設側の主張だけ取り上げているのでメディアもひどいです。

 

シカたちの環境改善を願い丸子さんは施設に再三意見をしていましたが、獣医師である丸子さんの意見をスルーする施設側の体質に問題があるのは明らかだと思いました。

 

丸子さんは現在、村八部状態で事務局長から怒鳴られるなど大変な状況に置かれています。

 

丸子さんが解雇されないかとても気がかりですが、公益通報者保護法で守られるため少しホッとしています。しかし、なにが起るかわからないのでその時のための準備は必要だと思います。

 

奈良公園のシカたちにとっても野生のシカたちにとっても丸子獣医師は必要で、丸子さんが獣医医療ができなくなると、シカたちの苦しみはまた増します。

 

弱者を守ろうとする者が排除されたり、消されたりする社会はおかしいです。

 

組織は内部の声を全く聞かないので、奈良の鹿愛護会に監禁されているシカたちを守るには、外からの声が必要ということでした。

 

動物たちをこよなく愛するみなさん。

 

見通しの悪い奈良の鹿愛護会の透明化、監禁されているシカたちの健康とストレスの軽減を願い奈良の鹿愛護会や奈良県、奈良市に声を届けてみませんか。

 

わたしは今後、要望書などを作成して各所に意見しに行こうと考えています。

 

シカたちの生活、健康を想い、思いきって通報をしてくれた丸子獣医師の行動にみんなの行動を加え、動物虐待に対する「NO!」の力を大きくしていきましょう。

 

時代は変わりつつあります。その流れに人びと、社会はついていかなければいけません。

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