日の出が遅くなり日にひに日が早く暮れ、心に哀愁漂い切なくなっています。
 
保護鹿すぐるちゃん(♂6歳)は、わたしたちより一足早く秋冬の準備を始めています。
 
すぐるちゃんの今年の夏毛の期間は2ヶ月間ほどでした。
 
今年は夏毛に生え変わるのが遅く、早くに夏毛が抜けています。
 
♂鹿さんの秋冬毛は夏の毛よりとても黒く、野生で生活する♂鹿さんは繁殖の季節になると毛に泥をつけて真っ黒になります。
 
その姿はとても貫禄があり、美しいです。
 
 
衣替え中なすぐるちゃん↓

 
季節が秋に移り変わると、鹿さんたちはパートナーを見つけに忙しくなります。
 
♂鹿さんたちは、パートナーを見つけるとお相手の♀さんを他の♂鹿さんから守るために懸命になります。
 
繁殖期には♂鹿さんの食欲は低下するのに加え、♀鹿さんを守るために忙しく♂鹿さんは食事を取る時間もなく、命を落としてしまうこともあります。
 
食糧が非常に乏しく強い狩猟圧がかかる過酷な環境下で、冬を無事にこえて春を迎えるのは奇跡的だとわたしはいつも思います。
 
鹿たちの大事な生命活動(繁殖、妊娠など)が行なわれる季節に狩猟が行なわれることに懊悩します。
 
もちろん、そのほかの季節であっても、野生動物たちが殺されるのは耐えがたい苦しみと悲しみです。
 
偉大な自然環境とそこに棲む動物たちの生命活動にわたしたち人間は土足でずかずかと入り込み、自然と自然動植物の相互関係を壊しているのです。
 
人間が自然環境に行う活動の問題についてあたうかぎり向き合い、動物たちを守るためにわたしに、わたしたちに何ができるのか考えていきたいです。
 
野生動物を殺して「有効利用」するという人間の勝手な都合の良い脳内変換を止め、「殺さない」方法を考えて自然環境とそこに棲む動物たちを大事にしよう。
 
そして、鹿を含めすべての野生動物は、地球で生物が生存できる自然環境を構築してくれていることを知り(学び)、自然環境と生きている野生動物たちに「感謝」をして生きよう。
 
生態系に重要な役割を果たすキーストン種である鹿を殺し、個体群や個々の動物たち、鹿との相互関係にある種を混乱に招くのは、自然環境の混乱を招くと同じ事です(=生態系の破壊)。
 
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