ネガティブな情報に触れすぎ、一日ひどく気分が沈んでいました。
その中のひとつに野犬を人に慣れさせて譲渡するというのがありました。
この件について書かれた記事を読んで、とても嫌な予感がしたのですが、プロジェクトで犬に行なっている「訓練」動画を見て嫌な予感は的中したと思いました。
人間や人間の生活圏と接点がほとんどない状態で生活する犬たちにとって、急に人間社会に放り込まれのは、犬たちを大変困惑させるでしょう。
その状態で、人間は犬に「これに慣れなさい!」「こうしなさい!」と「訓練」をするのです。
わたしが見た動画には、首輪にリードを付けられた野犬が人間にリードを引っ張られ、それに抵抗している様子が映し出されていました。
犬はリードを噛んだり、体を後に反らしたりして「そっちに行きたくない!」と言ってるのですが、人間は犬のその悲痛な声に耳を傾けず、犬を引っ張っていたのです。
この犬の状態を路上などで見ると、見る人からするば虐待と見えるでしょう。
しかし、「人に慣らすため」の「訓練」となると、犬に対するこのような行為は「応援」対象になっているので、人間の認識は人間の思い込みや勘違い、その時の気分などでどうとでも変化するのだとよくわかりました。
人間は自分たちの考えを犬たその他の動物たちに押しつけていることが往々にしてありますよね。
じゃぁ、どうすれば野犬が人に慣れるようになるのか?というと、犬の気持ちを尊重することで犬は自分で人を受け入れ人間社会に適応るようになります。
ただし、犬が人から嫌なことをされないことが前提です。
嫌なことを無理矢理させられたり、行きたくもない場所に無理に連れて行かれたりすると犬はそれがトラウマになり、犬は生涯苦しむことになります(人間でも同じです)。
このことは、わたしが犬たちを(がっつり)トレーニング、「しつけ」をしていた時期、その後の犬たちの状態の観察からも確信しています(自分が体験した経験からもよくわかります)。
わたしたちが動物たちに対して行なうべきことは、個々の動物たちのペースを尊重しそのペースを大事にすることです。
個々犬、個々猫、その他の動物たちは、それぞれに感じ方や性格など異なるため、個々の動物たちのそれぞれの声に耳を傾け、動物たちの気持ちに寄り添うことが、犬や猫、その他の動物たちの生涯が喜び多きものになる一番の近道です。
嫌なことに対して無理に「慣れろ!」と言われても、わたしは慣れるところか嫌なことをさらに苦手になります。
犬やその他の動物への接し方については、PONOPONO犬育ての川上さんがブログで毎日発信してくれているので、川上さんの記事を参考にしてほしいです。
●PONOPONO犬育ての川上さんのサイトはこちらです↓↓↓
(人間の)子どもにおとなの考えを押しつけてはいけないように(子どもの権利・尊重・選択など)、他の動物たちに対しても同じです。
このことに気づいているおとなはどれぐらい存在するのでしょか……。
川上さんは「愛の鞭はいらない」と語っており、わたしも同感です。
愛情とは相手を包み込む安心が確保されたあたたかなものです。
動物は安心ある環境で、さまざまなことを自分で学習し、環境に適応していきます。
自分の好きな場所で好きな時間に休む犬と鹿たち↓↓↓
犬のひよりちゃん(メス9歳)。
犬のしゅんぱちちゃん(オス12歳)。
シカのすぐるちゃん(オス6歳)。
シカののぞみちゃん(メス推定6歳)。
人間を過大評価せず、動物の能力を過小評価せず。
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