パソコンですが、修理に出さなくてもよい状態でした!

 

電源が急に落ちる不具合は今は改善されたのでホッとです。

 

ブログを休んでいる間、野生動物に関するニュース記事などを探し読んでみたところ、「捕獲」や狩猟、ジビエなど肯定する内容の記事の多さにおどろきました。

 

その中にあった7月23日の毎日新聞「『誰かが殺さないと』猟師歴40年、命の重みをしっかり感じ害獣駆除」という記事の内容について今日はお話したいと思います。

 

記事の内容は、長年狩猟を行なう食肉加工場の製造管理者の話が書かれてあり、シカを殺す理由は「人間のためだ」というもので、殺したシカの死体利用を促進する内容になっています。

 

ハンターは「ニホンジカの活用策などに奔走」しているそうですが、奔走する方向が……(汗)と思います。真に農業被害を減らしたいのであれば、奔走するのは自然環境保護と田畑への適切な防除柵設置などの農家支援ではないでしょうか。

 

この記事でわたしが気になったのは、ハンターの言葉の事実確認をせず、ハンターの言葉をそのまま流す毎日新聞の問題です。

 

ハンターは「誰かが殺さないとシカは減らない」と言っていますが、この認識は誤りです。

 

人間がシカを殺すことで、シカ個体数は一時的に減ったように見えますが、人間による捕獲圧でシカの年自然増加率は上昇します。つまり、シカを殺してもシカ個体数は減少しないということです。そして、シカは「捕獲圧だけ」で個体数を増減させるのではありません。シカは自然と環境とで自ら存続に適した個体数を維持しています(調節する)。

 

シカを殺してシカの姿をめったと見かけない状況は、シカを長期的に「殺しまくっている」現状が続くことから考えらるかもしれませんが、その行為がどれほど残酷で野蛮であるか言わずともわかるでしょう(シカを取り巻く現状も相当なひどさです)。

 

現代のメディアなどは政府などの言っていることをそのまま垂れ流すだけで、その内容についての見解など示さずにいますし、シカについては、政府や行政の方針を擁護する記事内容がほとんどです。

 

この記事の言いたいことは、「野生動物で(人間が)利益を得る」というもので、そのために動物殺害を「有害駆除」の名目で「善」とし、動物殺害を美談にしています。

 

「誰かが殺さないと」という認識から誤りがあるので、正確な知識を身につけることからですが、それ以前に「他者を殺さなければならない」という論理はおかしいです。

 

「誰かが殺さないと」とというこは人間には当てはまらないでしょう。

 

他の動物に対してそれが行なわれるのは、動物たちへの差別・偏見からです。

 

そもそも、生の主体である者に対して「害獣」や「害獣」とのレッテルを貼るのは、人権意識の欠如です。

 

差別を行ない他者を殺す考えは、種間超えた地続きものです。

 

他者への暴力、差別、偏見がこの社会で蔓延しているのは、メディアの報道内容が人びとに大きく影響を与えているのは確かです。

 

この社会の報道には絶望しかありませんが、その中でも権力に忖度しない報道がされることを願い、この社会に少しでも希望を持ちたいと思います。

 

奔走する方向をひとりひとりがよく考えるべきだと思いました。

 

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