シカの捕殺事業の資料に目を通しているとまた気分が激落ちしてしまい、自分で消化しきれなくなっています。

 

わたしたち、個々人が尊重されるように他の動物たちも尊重されなければいけない存在なのに、人間に全く尊重されていない動物たちが本当に気の毒でなりません。とても悲しいです。

 

2021年のニホンジカの捕殺頭数は、狩猟とその他(捕獲事業など)を合計すると725,000頭でした。

 

この捕殺頭数の凄まじさは、シカの擁護活動している方の調べによると、1時間に2190頭殺にもなるということで、この捕殺頭数からわかると思います。

 

日本のシカ捕殺頭数を国土が約26倍のアメリカと比べると、おおよそ3倍(18,850,00頭)になります。

 

1年間でアメリカの狩猟で殺害されたシカは約630万頭(2010年の調査)で、日本の狩猟と捕獲事業で殺害されたシカは72万5000頭です。

 

政府は「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン」を行なっており、シカを捕殺すると国や自治体から報奨金が出ています。

 

国などから支給される報奨金で得た所得は申告を行なわなければ行けませんが、2022年11月の新聞記事に「有害鳥獣ハンター30人、国らの報奨金の所得1・7億円申告漏れ」という報道がありましたよね。

 

「有害鳥獣」ハンターは、所得の申告を怠ったり、過少に申告していたりしていたようです。

 

社会の所得格差などが大きくなると、野生の動物たちの密猟などが増加します。

 

日本でも生活の格差が広がっていますが、日本の場合は国が野生動物の捕殺を推進しているので、密猟しなくても堂々と野生動物を殺してお金を得ることができます。

 

この構造が野生動物の大虐殺を作りだしており、大変問題と感じます。

 

今の社会がどれほど危険な状態に達しているか、動物に対する人間の扱いからもよくわかることです。

 

人間は見たくないもの聞きたくないことを知る義務があるのです。

 

わたしたちが他者に行なっている残虐な行為からいつまでも目をそらしていてはいけないです。

 

わたしたちが他者や自然環境に対して行なう行動にはいつも責任がつきまといます。

 

個々の存在である野生の動物たちを差別し「害獣」や「害虫」とレッテルを貼り、そのかれらを殺す行為はとてもひどいことです。

 

感情、感覚、知性などを持つ具える個々の動物たちを殺す「キャンペーン」を宣伝するこの国のおかしさにみんさんは気づいていますか?

 

 

追記:シカを捕殺しても農業被害の軽減はほとんど期待できません。シカ個体数と農業被害は必ずしもきれいな比例関係ではないからです。シカによる農業被害を軽減するには、田畑周辺やその他の自然環境の状態に目を向け、どのようなことがシカによる被害を生み出す原因なのか知る必要があります。また田畑などへ適切な防除柵の設置が重要です。

 

 

他者を尊重し、平和的に生きることをわたしたちは学んでいきましょう。

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