さえない気分で今日も鳥獣害対策の資料に目を通していました。

 

動物を殺害する資料ばかり読んでいると気分が悪くなるので、しんどくならない程度に休憩をしながらで読んでいました。

 

シカを取り巻く現状の調べに関しては、時が経てば悪い情報に対する免疫ができて慣れてくる(つらくならない)と思っていましたが、まったくそうでないのでこの先が少し思いやられます。

 

シカを殺害する情報に触れていたので、イギリスの野生動物救護の動画サイトをみることにしました。

 

 

WildlifeAidでは困っている野生動物を救護しており、その中にはシカたちもいます。

 

たとえば、こちらの動画↓↓↓は、とある敷地に閉じ込められた若いオスシカを安全な生息環境に移動させる救護が行なわれていました。

 

 

 

この動画の説明には、シカの救護は危険を伴うので「スピード、冷静なアプローチ、そしてチームワークが、物事を確実に成功させるために最も重要である」と書かれています。

 

オスシカの角のある時期の救護では、角に気をつけて助けなければなりません。

 

シカは脚の力が強く、頑丈な蹄もあります。

 

さらに人間との関わりによるストレス反応が大きく、パニックになるとシカたちは大変な力をもって逃げようとします。

 

このように聞くと野生のシカのレスキューは不可能なんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことはなく、困った成獣のオスも救護できるのです。

 

野生動物はネコやイヌなどの家畜と異なり非常に繊細で、人間が近寄るとパニックに陥る個体がほとんどなので、そのことを理解したレスキュー活動が成功の鍵を握ります。

 

救護する動物種によって、関わる人間の数や薬剤、道具などを揃え、手際よく慎重で静かな動きで動物をレスキューします。

 

動物にかける負担は最小するように行動することがとても大事です。

 

我が家も何頭かのシカたちを救護したり、保護したりしてきましたが、上記のことを意識し、救護動物と救護する人間の双方の安全を考え、その場に応じた対応をしてきました。

 

動画のスタッフたちはチームワークも素晴らしいですし、手際もよいので安心してレスキューの様子を見ることができました。

 

日本では、シカのレスキューはほとんど行なわれていませんが、個人のかたがネットに角が絡まったオスシカをレスキューされることもあります。

 

動物に対する観察力や想像力が高く、動物への思いやりや配慮、共感がある人は、野生動物レスキューを成功させる確率が高いと思います。

 

困っている者がいたら助けるという、人間としてよい行いをする他の国の行動を見習い、わたしたちの社会でも、シカなどレスキューする思いやりある行動が一般的になることを願っています。

 

動物を救護するときは、まずわたしたち人間の精神状態や思考などを鎮め、冷静な対応で作業を的確に行えるのがベストですね。

 

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