今日も雨が降り高湿度で洗濯物が乾かない一日になりました。

 

古民家では梅雨時、湿度が100%になりカビが生えやすいので、時に今の季節は家の掃除はこまめにするようにしています。

 

今日はイヌたちのスペースやベッドなどを拭き掃除して、マットは洗濯してスッキリ気持ちの良いベッド空間にしました。

 

小雨のときに、屋根に覆い被さって生えている梅の木の枝をカットしてシカたちにプレゼントしてみましたが、新芽から立派に育った葉っぱはあまり好みではないようでシカたちは少しだけしか口にしてくれませんでした。

 

新芽の淡い緑色をした柔らかい梅の葉はよろこんで食べているのですが、色が濃い緑になり少し硬くなった葉っぱはどうやらいらないそうです(苦笑)。

 

「これじゃないよ~」とシカのすぐるちゃん(♂6歳)。

 

 

「これじゃない!あっかんべ~」(笑)。

 

シカの食性について日本では「シカは何でも食べる」と語られていますが、実際のシカたちの行動からその言説は正確でないことがわかります。

 

シカたちは生活する土地によって食べる物が違ってきますし、個々シカの好みもあります。

 

食糧資源が乏しい土地では、そうでない生活環境である場合には食べない物を食べるようになります。が、「何でも食べる」わけではなく「食べることができる物」を食べます。

 

追記 シカが置かれている状況、例えば観光地で生活するシカ、人間の飼育下にいるシカは様々な要因からプラスティックなどゴミを食べることが確認されています。

そうでない生活環境であればシカたちは(他の動物も)食べ物ではないものを食べることはほぼありません(事故なので食べ物ではない物を飲み込んでしまうことはあるかもしれませんが、その時は興奮状態(平常心ではない)にあるなど何かしら理由があります)。

 

環境省のパンフレットにも「シカは何でも食べる」と書かれているのでおどろいています。

 

環境省のパンフレット「いま、獲らなければならない理由(わけ)」に記載されている内容の多くが一部の研究者によって否定されている内容だったり、近年のシカ個体数や行動域の変化だけ書かれていたりしているので、正確な情報ではないなと思いました。

 

もっと科学的にシカの変化などを記録していく必要があり、シカだけでなく周辺の環境や地球環境の変化等の調査も同時に行ない、より正確な情報を政府や行政は発信するべきではないでしょうか。

 

パンフレットにある「シカによる植物の消滅」ですが、観察される場所にカメラを設置して、シカの行動と植物の変化を観察したということでしたが、地球温暖化による気温の上昇の影響や酸性雨・霧、周辺環境の変化などは調べていないと思うということでした(環境省に確認しました)。

 

多くの研究者はシカだけの行動を調査して、その周辺の環境や地球規模での環境変化の調査を行なわず「シカによる○○」と断定しているので、どなたか環境変化によるシカの行動・採食・繁殖などの変化を研究してほしいなと思っています。

 

シカがすべて悪いように言われている現状ですが、シカの存在だけの話ではないですよね。

 

シカは自然環境で生きる動物ですので、自然環境で生きる動物たちはその環境の変化から逃れることはできません。

 

「シカは何でも食べる」という言説はどこの誰が言い出したのかわかりませんが、何でも食べるなら、我が家の庭の植物の背丈はほぼ均一ではないでしょうか。

 

シカのすぐるちゃんものぞみちゃん(♀推定5歳)も、食べる葉と食べない葉があるので、我が家の庭に生えている植物の背丈は均一ではありません。植物の背丈はでこぼこしています。

 

せめて行政のパンプレットには「正確」な情報を掲載してほしいです。

 

こういうこと(正確ではない情報)があるので、批判的思考で情報をキャッチして、自分で調べて正確な情報を導き出す練習が必要なんだなと思いました。

 

「何でも食べないよー」とシカたち。

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