昨晩、わたしが目を離している間にシカのすぐるちゃん(♂5歳)が除角処置をした箇所をタンスにこすりつけていました(泣)。

 

気がついてすぐるちゃんに「止めておこうね」と言いに行ったときすでにおそし……。すぐるちゃんの傷口から血が少し出ていて、皮膚が一カ所軽くあいていました。

処置してくれた獣医師にラインで傷口の画像を送りみてもらうと、「この程度なら様子見で大丈夫」と返信がありホッしました。

 

昨晩は傷口を物にこすりつけるすぐるちゃんの気をそらすことに少し大変でした。

 

今日のすぐるちゃんは、気分が庭に向かっていたので、頭をコンコンしたい気持ちは少し薄れているようです。

 

すぐるちゃんに警戒する同居シカののぞみちゃん(♀推定5歳)の動きを観察しながら庭に出たり入ったりするすぐるちゃん。

外の空気を吸えてうれしいね。

 

今日は中国の野生動物保護について検索をしていました。中国が自然環境保護や有機農業に力を入れていると知り、野生動物の保護はどうなっているのか気になったからです。

 

2002年の時点で「中国国内の自然保護区は合計926カ所、総面積は7697万9000ヘクタール」あり、2016年の記事には「国内自然保護区は合計2729カ所」と書かれていました(中国の自然保護区面積、世界第2位)。

 

中国では、近年の野生生物の生息地保全や保護増殖といった措置を行っており、大きな成果を収めているということです。

 

「熱帯雨林からチベット高原に至るまで、そして東中国海の海辺から西南エリアの奥地に至るまで、確認・観察される希少動物がどんどん増えており、自然の美しさと生態の美しさが際立つようになっている」。

 

野生動物の潜在的価値を理解する中国は自然環境への理解も深まってきているのでしょう。

 

「人間が生存し、発展し続けるためには、健全な生態系が欠かせない。野生動物は生態系において不可欠で重要な役割を果たしているだけでなく、非常に貴重な文化的価値と社会的価値を有している」(中国で希少動物の確認が相次いでいる理由は?)。

野生動物による損失については、野生動物保護法の改正以下のように書いてあります。

 

「(6) 人との共生と損失補償

 地方人民政府は、野生動物による被害を防止し、人と家畜の安全と農林業生産を保障す

るための措置を講じなければならない(第 18 条)。

この法律に従い保護された野生動物により、死亡者又は農作物その他の財産の損失が出

たときは、現地の人民政府が補償を行う。また、国家重点保護野生動物による被害を防止

するための措置及び損失補償を行うために地方人民政府が必要とする経費は、国家予算か

ら補助を行う」(第 19 条)(【中国】野生動物保護法の改正)。

 

人びと暮らしも野生動物の保護も重視し、合理的に野生動物との共存へと舵取りをしている中国政府の姿勢はとても評価できると思いました。

 

また「『野生動物保護法』の全面改正を早急に完了させることが難しいため、まず野生動物の全面食用禁止『決定』を発令することで、法律レベルでの野生動物の食用の全面禁止に向けた布石を打ったものと思われる」。ということで、中国政府が野生動物市場の閉鎖に向けて動いていることがわかります。

 

COVID-19発生以降、中国社会では野生動物を食べることは「『時代遅れの悪習』という論調が強まって」おり、今後、野生動物消費は縮小していくものと推測されます(野生動物の食用、全面禁止へ)。

 

というように、中国の野生動物にかんする動きを見ていると、「日本はどうなっているの?」と大きなため息が出ます。

 

野生動物に関する中国の動きを少し知るだけでも、野生動物保護に積極的な中国を知ることができ、前向きになります。

 

世界は、野生動物の保護に向けて確実に動いています。

 

シカに関しては、個体数管理が必要と論調が根強いですが、その方法はシカを殺すのではなく、非致死的方法へと移行してきています。ワクチンの開発も進んでいます。

 

日本でも環境意識が高まり、自然環境に棲む動物たちへ人びと目が行き届く社会になってほしいです。

 

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