一昨日の夜から昨日の14時過ぎまで室内ですごしていたシカたち。
すぐるちゃんは手術後なので室内いるのはわかりますが、お庭好きのシカののぞみちゃん(♀推定5歳)も、ずっと室内ですごしていたので「珍しいな~」と思いながら、わたしも同じ空間ですごしていました。
すぐるちゃんは順調に回復しており、今日は庭に出ようかなという気持ちになっているようです。
回復傾向にホッとするものつかの間、すぐるちゃんは傷口(角が生えていた箇所)をソファーやクッションにこすりつけるようになり、傷口が開かないかわたしはドキドキしています。
すぐるちゃんには「傷口が開くとよくないから、コンコンやめとこうね」と言って、すぐるちゃんの気をそらしています。
ところで、昨日はうれしいメッセージが届きました。わたしの活動に賛同してくださる方たちからのメッセージで、わたし自身も届いたメッセージにより元気がでました。励みになるお言葉をどうもありがとうございました。
Wild Deer Initiative(WDI)ですが、WDIの活動への賛同者を増やしていきたいと考えています。そこで、会員を募ろうと考えています。入会費は無料で、会員登録はWDIの活動への賛同の意を問い合わせから伝えてくださることで完了し、(まだ決定ではありませんが)会員の方には半年に一度、メールで会計報告とメッセージをお送りしようかなと考えています。
準備が整うまでに、一ヶ月以上かかると思うので、準備が整いましたらブログ等でご報告します。
先日、「シカと衝突2周連続で…『また出た』なぜ増加?」という記事を読みました。
長野県、上田市を車で走行中、シカと衝突したという男性の動画がアップされており、車がシカに衝突する様子が録画されていました。
男性は「このシカが当たってきた」や「またやられた」などと言い被害者認識でいますが、当たっているのは人間が運転する車です(=人間の活動)。
男性は、自分は「被害者だ」と言っていますが、「被害者はシカ」です。
男性は一週間程前にも同じ場所でシカと衝突していたといいます。
シカと衝突をした経験があれば、人間は再度衝突しないように学習するものではないでしょうか?
今回の衝突では、シカは道路脇から急に飛び出してきたように見えますが、夜間であっても周囲を注意深くスキャンしていれば、状況は変わっていたかも知れません(シカを発見でき、車を低速度、もしくは車を停止できたかもしれません)。
ましてや一度シカと衝突している場所です。車の運転には十分に気をつけて、とっさにでも車を安全に停止できる速度で走行するべきではないでしょうか。
認知能力が劣っていても、シカとの衝突を回避するために低速度で車を運転していれば、急停止できなくても大きな衝撃は受けず、録画画像のようにシカが遠くに激しく飛ばされることもないでしょう。
ニュース記事を見てもわかるように、男性が運転する車にシカが衝突してあれほど激しく飛ばされ、車が破損するのは車のスピードがかなり出ていたということです。
動物が道路を横断する箇所がおおよそわかっていることもあるため、事故防止策は行うべきです。
高速道路などでは、野生動物との衝突を回避するために、注意喚起のための標識や動物侵入防止柵の設置や改良、構造物を利用した動物の通り道の確保など行われていますが、対策は不十分であることはロードキル発生件数からもわかるでしょう。
注意喚起のための標識は、人の目にとまりにくく、目に入ったところで、高速道路ではどうすることもできません。たとえば、後続の車が続く場合には速度をおとすことにも注意が必要です。
動物が道路に侵入しない対策をした場合は、野生動物の行動域を狭める、もしくは孤立させるためよい対策とは言えません。
野生動物の生活する場にわたしたちが侵入し、道路などを建設しているため、野生動物には安全に道路を横断してもらうという発想が不可欠です。
アメリカやカナダ、オランダ、中国など世界各国では、野生動物横断道路の建設費用に政府が資金を確保しており、新たな橋を建設するために今年も活発に活動が行われています。オレゴン州では野生動物と車の衝突を減らすためのプロジェクトが進んでいます(Oregon Considers Bill to Improve Habitat Connectivity and Road Safety)。
日本の野生動物横断道路の状況を検索していると、ある資料が出てきて、「外来種は移動をさせてはいけない」ということが書かれてあり、大変驚いています。
どの種も安全に横断できる道が、生物多様性や持続可能な自然環境構築へと貢献します。
他の国ではどの種も安全に横断できる橋やトンネルを作っています。
日本もこの辺で、生態系や自然環境への認識を改めるべきではないでしょうか?専門家と言われる人たちが、凝り固まった考えや昔の考えのままでは、日本の科学の発展もなければ、自然動植物やわたしたちの生存権も守れません。
現実をしっかりと見て、野生動物に対する偏見や差別のない、曇りなき研究・観察・考察が必要ではないでしょうか。
健全な研究環境になることを願っています。
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