今日も忙しくすごしていたので、PCに向かう時間が少なかったですが、シカとの平和共存について検索していると、小規模な柵の設置でシカから植物を守ることができるという記事を見つけました。
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農家で私有林の所有者である Kent Scheerはシカ対策の柵の設置試験を実施したそうです。
Kent Scheer「マイクロエクスクロージャー」と呼ばれる安価なソリューションで成果を出し、ミネソタ大学エクステンション地域の持続可能な開発パートなシップ(RSDP)に連絡をして、この柵の設置方法が他の人に利益をもたらすかどうかを確認したそうです。
Waden's Green Island Preserve で Kent Scheer によって構築された Deer Micro Exclosure
画像出典:University of Minnesota Extension Protecting our gardens from deer
Scheer はシカを寄せ付けない柵の実現可能性を探った結果、「シカは狭い場所に閉じ込められるのを恐れているため、短い柵を飛び越えて囲まれた場所に飛び込むことはない」というものでした。
Scheerが設置した6 箇所の柵のうち、「1 年半の間に鹿がエクスクルージョンに侵入したのは 1 頭だけだった」そうです。鹿が入った箇所にエクスクルージョンを半分にして柵のサイズをさらに縮小してみた結果、鹿の侵入はなかったということです。
Scheerは「私たちの研究プロセスで学んだことの 1 つは、何が機能し、何が機能しないかという点で物事を白黒で述べるのではなく、それを成功率に関連付けることでした」と述べており、想像力や工夫がいかに大事かわかります。
最初から完璧を目指すのはいいですが、完璧だと思っていても機能しないのであれば、見直し改めてステージ2に行く必要があります。それでも機能しないなら再度考えて、その時のアイディアを実行していく。そうやって自然動植物を付き合って行くのです。
Scheerの研究で、鹿は狭い空間へ侵入するのは避けるということがわかりましたが、小規模な柵だと、その周辺が緩衝地帯なるので良い循環が生まれるのではないかと思いました。
小規模な柵により、野生動物との緩衝地帯を設けると、農業被害は減少します。我が家の稲作時の観察からも確認しています。緩衝地帯があれば、柵のない稲が育つ田にイノシシは入らず、田んぼ周辺の畦道を軽く掘っていました。シカもまた稲が育つ田には入らず、畦の草を食べていた確認を数回しました。
これらの対策を考える時は、野生動物たちの目線になって考える必要があり、人間目線では問題は解決しにくい場合があります。
人間は野生動物対策に、緩衝地帯となる場所や田畑周辺の草刈りを躍起になって行っていますが、農業被害対策には逆効果ということがあります。
他者を伴う問題については、相手のことをよく知り理解し、存在を受け入れて考えていくことがとても大事なことです。
野生動物に関しては、わたしたち人間が野生動物たちに歩み寄ることが必要ですので、野生動物に対して「自分はどう思っているのか?」「自分は何を求めているのか」を自問自答してほしいと思います。
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