2022年8月30日にホルモン剤の投与を行った鹿のすぐるちゃん(オス5歳)。

 

すぐるちゃんがホルモン剤を投与したのは除角を行うためです。

 

ホルモン剤で今生えている長い角を落としてから除角を行った方が大量出血を回避できて安全ということです。

 

ホルモン投与を行ってから約3ヶ月ほどで角が落ちるそうですが、薬の量が少なかったため、すぐるちゃんの角は落ちませんでした。

 

投与後、角は形成しかけましたが途中で止まり、角は再生してきました。

 

テストステロン投与の前にすぐるちゃんの体重を測れたらよかったですが、わたしは「測れない」と思い込んで、測ろうとしませんでした。

 

2回目のホルモン剤投与にそなえてすぐるちゃんの体重を測りたいと強く思い、ネットで販売している犬用の一番大きな体重計を購入してみました。

 

犬用の体重計で成獣の鹿の体重を測れるかわかりませんが、馬用の体重計は高額すぎて買えません。

 

犬用の体重計を通路に置き、すぐるちゃんがそこを通過するさいに一時止まってもらい計測するプランでやってみることにしました。

 

やってみると、すぐるちゃんにとって犬用の体重計はやはり小さく、全ての脚が台に乗りません。

 

通路の前にわたしが立って、すぐるちゃんの脚が体重計に乗るようにすぐるちゃんの体の動きを調節してやっと全ての脚が体重計に乗りました。

 

すぐるちゃんの体重は、69.2㎏でした。

 

これで適切な量のテストステロンを投与できます。

 

今日の午後から獣医師と看護師が我が家に来てくれました。

 

2回目なので人間側は作業に慣れており、手際よくすぐるちゃんにサッと注射を打つことができました。

 

すぐるちゃんは警戒していたものの、前回と比べて注射への反応は薄く静かでした。

 

すぐるちゃんには昨日から今日の注射の説明をしていました。

 

獣医師に「今日、注射することをすぐるちゃんに話した」と言ったら、獣医師は「そんなこと言うから警戒するんやん(笑)」と言っていました。

 

しかし、今日のすぐるちゃんの落ち着いた様子を見ていると、行うことなどの説明は大事だと思いました。

 

すぐるちゃんは言語を理解できませんが(覚えている語はある)、わたしの様子や行動などから、「今日はお客さんが来る」「何かする」ということを理解していると思います。

 

体重を測ることや注射もすぐるちゃんは協力してくれて、わたしはすぐるちゃんの協力にとても助けられました。

 

すぐるちゃんは明日から主反応が出ると思いますが、ゴタゴタした状態にならぬよう気をつけたいと思います。

 

すぐるちゃん、今日も頑張りました。

「えへんっ!ぼく、頑張ったよ!」

 

 

犬たちはマイペースで獣医師と看護師が家に来るのを待っていました。

「いい天気で気持ちいいね!」

 

今回の注射でどうか角が落ちますように。

すぐるちゃん、よく頑張ったね!

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