朝からしとしと雨が降り山に薄い霧が覆い裏山はひっそりとしていました。

 

信じられませんが、今年の秋は野生で暮らす♂シカたちの声が聞こえてきません……。

 

全国で行われているシカの捕殺合戦により、シカたちが次々と殺されている現状を山はわたしたちに伝えています。野生動物の捕殺合戦を「なんとか終わらせたい」と気持ちは焦りますが、すぐに変えられない現実にただただ悲しいです。

 

今日は午後から翻訳家で著述家の井上太一さんとオンラインで対談しました。

 

井上さんとオンラインでお話するのは今日で2回目です。

 

井上さんとお話したい内容はいくつもあり、気がつくと数時間お話をしていました。オンライントーク中、犬のひよりちゃん(♀9歳)が「なに夢中になって話してんの?わたしのこと忘れてない?」と言いに来て、トークに少しだけ参加していました。

 

普段は犬鹿たちと話をするだけなので、今日はとても久しぶりに人とたくさん話をして少し興奮しているわたしです(笑)。

 

井上さんとの話の内容は様々でしたが、その中で活動内容(方法)についてもお話しをして、自分の活動内容を再確認しました。

 

社会正義運動は社会で起きている問題に「それは(これは)おかしいよ」と声をあげ、問題の解消を目的とするものです。

 

それには必ず「批判」や「議論」が必要です。

 

しかし、日本は議論ができないと言われています。議論ができないと本質的な改善は期待できないですよね。

 

そして、日本の傾向として批判をしないこともあります。

 

批判は社会正義運動の骨組みであり、批判があってこそ本質に目を向けた議論がなされます。

 

批判の意味や大事さを知る人は、批判をしています。井上さんもわたしも、わたしの友人もそうです。

 

井上さんは自著の『動物倫理の最前線』で多くの人が言いにくいと思う内容にも踏み込み、批判すべきことにしっかりと批判をされていました。わたしも人が聞いて嫌がるであろうこと(批判)をブログなどで書いています。

 

今の日本で大事なのは、多くの人が言わないことを発信することだとわたしは考えています。今の時代だからこそ、批判はより大事だと今の社会のあり方をみて痛感しています。

 

過去に生きた日本の方々の社会運動などを見ていると、昔の人たちは現在人より自分の主張を貫き(批判をして)社会の不正義と闘っていたように思います。

 

権力を持った相手を批判することは、当然相手を嫌な気分にさせるでしょう。しかし、この過程がなければ次には進めません(人ならぬ動物たちを例にすると、この過程なしでは動物搾取をなくしていくことはできない)。

 

「これはおかしい」と問題提起をし、どこがどのようにおかしいのか事実をわかりやすく相手に伝える努力をして「では、どうすればいいのか?」を考えられるよう、わたしは活動したいと思っています。

 

真に動物たちの立場に立てば、相手がどう思う(相手に嫌われたくない)など考える隙もないように思います。実際、わたしがシカたちをレスキューする時はそうです。

 

動物たちの立場に立つことは、動物擁護活動には不可欠で、その立ち位置により動物たちの未来が大きく変わってきます。

 

わたしは人に嫌われてもいいので、批判すべきことは批判していきますし、自分の主張をいつでもどこでもしっかり言えるようになりたいと思っています。

 

対談の中で、動物倫理の研究者についてもお話しましたが、動物倫理や倫理、哲学の討論などが机上で行われているという問題も大きいなと思いました。動物倫理の専門家や研究者と言われる方々がヴィーガニズムを実践せず、動物擁護活動からの活動を知らず動物倫理の何を語れるのか?と疑問に思います。実際、動物倫理の研究者が肉食を否定していないことが起こっているので驚くばかりです。

 

井上さんは自著の『動物倫理の最前線』でも書かれているよう、動物擁護活動家らの声をしっかりと聞き連帯の意を示してくれています。今日も井上さんはわたしにシカたちを保護したときの様子など詳しく聞いてくれました。

 

日本の動物倫理や動物擁護活動が骨抜きならないよう、微力ですがわたしにできることはしたいと思いました。

 

今日の対談も今後の活動にいかせるよう、復習をして自分の考えを整えブログなどでアウトプットしていきたいと思います。

 

井上さん、また対談しましょうね。

 

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