今日は県へ「野生動物との共存に向けた施策の要望」に行ってきました。

 

以前、「野生動物に関する要望」を提出した県議会議員の方に今日の場を設けてもらい、共産党の会議室で農業水産振興課の課長と農業水産振興課の鳥獣対策担当者の方たちと話をしました。

 

わたしが住んでいるエリアの市議会議員の方も県庁に同行してくれてうれしかったです。

 

 

わたしの住んでいる地域の公表は、シカたちの身の安全を守るため非公開にしており、県議会議員の方や市議会議員の方たちの紹介ができず残念です。

 

県内での野生動物との共存を共産党や行政に要望するのはわたしが初めてということで、議員の方たちは最初驚かれたと思います。

 

しかし、たった一人のわたしの声を誠実に聞いてくれるところが共産党議員の方がたらしいなと思いました。

 

わたしの知っている共産党議員の方たちは市民の声を拾い集めることに力を尽くされており、社会的に弱い立場に置かれた人たちの声を聞いてくれています。

 

そして、少しでも社会のあり方がよくなるように(弱者を見捨てない社会作りに)尽力されいるので、すごいなと思います。

 

 

今回の要望書は、相手に丁寧に説明しようと盛りだくさんの内容になってしまい、話を聞いてくれた担当者の方たちは少し困惑されたかもしれません。

 

わたしの報告が長くなってしまったため、県庁の方たちと有意義な意見交換ができなかったと思いました。

 

そのため、今後は小分けにして何度も要望などに県庁へ伺おうと考えています。

 

担当課の方たちの話は、「適切な防除柵はできない」ということで「実際には完璧に無理」とおっしゃっていました。

 

「適切な」柵を担当課の方はどのように捉えられているか聞けませんでしたが、イノシシが柵の下を掘って畑に入るので、「完璧な」柵にするのは地面をコンクリートで固めなければいけないとうことです。

 

しかし、柵のすぐ側、柵外側の地面にトタンやコンパネ、少し大きめの石などをひきつめるとイノシシが地面を掘って田畑に入るのを防ぐこともできます。

 

その他には、柵の下(地面と柵の設置面)にメッシュフェンスを埋めておくもの有効です。この方法は少し大変だと思うので、上記の方法が楽にできていいかなと思います。

 

柵の話を聞き、「完璧な」を求めるのではなく「適切な」を重視してはどうかと思いました。

 

野生鳥獣による農業被害は地球で農作物を育てている以上それをゼロにするのは不可能なことです。

 

そのため、わたしたちの工夫と行動で可能な限り鳥獣による農業被害を抑えつつ、損失が発生した場合は、政府や行政が損失額を全額補償するのがいいと考えています。

 

もちろん、農作物の防除柵設置費用も政府や行政が助成し、「適切な」柵の設置方法も市民に啓蒙して農家の方たちが気軽に「適切な」柵を設置できるといいなと思います。

 

そして、やはり野生動物との共存意識を高めることが重要だと感じました。

 

地球で生きることは他の種と共存するということなので、その意味をしっかりと理解し、わたしたちは他の種を受け入れる意識を持つことだと。

 

そのことで防げることは防ぐことができ、農業被害や犠牲者を減少できると思います。

 

鳥獣による農業被害やロードキル発生の綿密な調査なく原因がわからぬまま、その対策を行うのは無謀なことです。

 

県の主張は「共存に向けてやることはやっているが農業被害が発生する場合には『捕獲』を行っているので、むらみやたらと野生動物を殺傷していない」というものでした。

 

しかし、実際に行われていることは被害関係なくシカやイノシシなどを殺傷しています。わたしが住んでいる地域でも、一年を通して野生動物殺傷放題であり、「害獣」とレッテルを貼られた動物種の殺害は市全域に及んでいます。

 

政府の方針は「山奥にいるシカやイノシシも殺す」というものであり、野生生物研究者やその周辺の方たちは「えらく乱暴だね」と言っており、政府にその考えを改めるよう意見しているそうですが、政府はその意見を聞いてくれないということです。

 

政府は政府が決定したことを行い、専門家の意見を聞かないのはおかしなことです。

 

民主主義国家であるなら、ここに住む人たちの声を聞きその要望に応えられる努力や、対策に必要な専門家の意見を聞き受け入れることが大事です。

 

先ほど、県議会議員の方と電話連絡して今後の活動についてアドバイスをいただきました。困ったことがあれば手助けしてくださるようなので心強く感じました。

 

今日のプレゼンは大失敗だと自分で感じているので、今日の反省点を今後に生かし次につなげたいと思います。

 

活動を始めたばかりで、有効なやり方がわからず戸惑ているわたしですが、手助けしてくれる議員のかたちや仲間がいると思うと、失敗に落ち込みすぎず前向きに頑張っていこうと思えます。

 

「今日の要望はすごく残念だったのですごく落ち込んでいる」と友人たちに報告すると、友人たちはたくさん励ましてくれました。

 

失敗して恥ずかしい思いをしたり、大きな力による恐怖を感じたり、力不足で自分を情けなく思いながらでも、継続して野生動物との共存を訴える活動を行っていきたいです。

 

今日は残念なプレゼンとなりましたが、よい経験だと思い前進します。

 

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