気温は高いが湿度は低くなり少し過ごしやすい山里だった。

 

日差しが照なか、庭のウンコ掃除をしているのだが、すぐに汗が流れる。

 

庭のシカのウンコ掃除は、ウンコを手で拾い集めている。

 

冬場は熊手を使う時もあるのだが、夏は地面に昆虫が沢山いるので熊手で虫を傷つけないために熊手は封印。

 

植物にとっても、熊手の使用より人間の手の方が植物を傷つけないのでいい。

 

植物を傷つけないようにすると、植物の成長が早いので鹿たちにもよい。

 

ところで、今、近隣住民にシカのことを説明する書類などを作っている。

 

シカに対する社会の誤解が酷いので、どこから説明すればいいか少し考えてしまう。

 

自然環境に野生動物がいること自体「おかしい」と考える人もいることから、まずは、自然環境についての説明書きも必要だと思う。

 

シカに関するQ&Aはある程度まとまったので読んでみてほしい。

 

これで、伝わるだろうか?

下矢印

【シカにたいする質問と回答】

 

Q1.なぜ、シカは増えているのですか?

 

A.     シカは増えていません

 

明治後期、遅い地域では1950年代にシカが激減し、その後、シカ個体数が回復していることが、北海道大学、揚妻直樹氏の調査で明らかになりました。つまり、シカは増えているのではなく、シカ個体数が回復しているということです。シカ個体群が減少する以前は現在より多くのシカが生息していたと推測されています。減少したシカの個体数の回復は生態系の回復と言えます。

 

Q2. オオカミが絶滅し、シカの捕食者がいなくなったことでシカは増え続けますか?

 

A.     いいえ

 

オオカミがシカの個体数を抑制していた客観的データはありません。近年の研究でオオカミはシカの個体数を抑制しているのではなく、オオカミはシカの行動を変えているということが明らかになりました。シカは捕食者がいなくても、自ら個体数調整を行います。これを環境収容力もしくは、自律的密度調節機構といいます。これは、自然環境要因がシカの個体数を調節するということです。野生動物は自然環境との相互関係により、個体数が決定されます。そのため、シカは人間が殺さなくても増え続けることはありません。

 

Q3.シカはなぜ、農作物などを食べるのですか?

 

A.  大きな原因は、過去に政府が行った奥山の開発です。現在は、メガソーラー設置のように、再生エネルギーの開発が自然環境破壊を伴う形で行われており、それがシカの棲み処と食糧を奪っています。戦後、国主導の拡大造林が行われ、日本の多くの山は四季を失い、山にはシカを含め野生動物の食べ物がなくなりました。現在、山にシカの食べ物がなく、食べ物は人里付近にあるため、シカは人里付近に脚を運ぶことになっています。山にシカの食糧があれば、シカが人里に脚を運ぶことは減り、農作物の被害は軽減します。

 

Q4.シカやイノシシによる農業被害を軽減するにはどうすればいいですか?

 

A.  適切な防除柵を設置することです。柵の設置範囲は、農作物関係ない場所から設置するのではなく、柵は農作物を栽培しているエリアだけ囲うように設置します。小規模な柵の設置で農作物損失が軽減すると国立研究開発法人森林総合研究所森林整備センターの研究により実証しました。シカから農作物を守るには柵の高さ最低2メートル以上必要です。本質的な対策は荒廃した山をシカが棲みやすい自然環境に整えることです。

 

パンフレットなので、なるべく簡潔に書きたいのだが、説明を加えると文章が長くなってしまう(汗)。もっと簡潔に書けないか考えてみることにする。

 

他の人に自然環境や野生動物について、どのように話をすると伝わりやすいのか、いろいろと模索してみようと思う。

 

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