今日もわたしは会合があり、家を2時間半ほど留守にした。
昨日も2時間ほど家を留守にしたので、明日からしばらく外出せずに犬と鹿たちとゆったりとすごしたい。
6月は産まれて間もない鹿の子どもたちが生きようと懸命になっている時期だ。
母親が食事を食べに行っている時は、子鹿は茂みなどで身を隠し、母親の帰りをひとりでひたすら待っている。
そして、茂みに隠れる時期が過ぎると、子鹿はか弱い足腰で母親の後を懸命について歩く。
産まれてきたばかりの子どもたちは、この世界で見るもの、経験することは全て初めてのことばかりだ。
その経験から、子どもたちは様々なことを感じるだろう。
自然界で懸命に生きる子どもと子どもを懸命に育てる母親を尊重するわたしたちでいよう。
そして、厳しく過酷な自然環境で懸命に生きる野生動物を思いやりある気持ちでやさしく見守ろう。
2017年5月に保護した鹿のすぐるちゃん(♂現在5歳)の6月といえば、こんなにも小さかった。
犬のひよりちゃん(♀当時5歳)は、種の異なる小さなすぐるちゃんに少し困惑気味。
マットにちょこんと座る幼いすぐるちゃん。
すぐるちゃんは、犬たちが体を休めるマットやベッドが大好きで、犬たちがマットで休んでいない時は、シャッとマットで休んでいた。
保護当時は、歩くのもままならないすぐるちゃんだったが、6月になると、自分の脚でしっかりと歩けるようになっていた。
「ぼく、自分ひとりで立てるようになったよ!」と幼いすぐるちゃん。
「ぼくも庭掃除する!」とよくわたしたちの作業に同行していたすぐるちゃん。
室内では安心してゆったりとすごす、すぐるちゃん。
産まれたばかりのすぐるちゃんを保護した当時は、わたしは大変あたふたしていたが、すぐるちゃんの母親の代わりになれるように努力した。
わたしはすぐるちゃんの母親ではないので、当然母親にはなれないが、母鹿が子どもに行うことを調べたり、想像したりなどして実践していた。
すぐるちゃんの心境を想像すると同時にすぐるちゃんの母親の気持ちを想像すると、わたした胸が苦しくなり、すぐるちゃんと母親を再会させてあげれなかったことにとても悔やむ時期があった。
母子共に生きることができなくなったことは今でもわたしの心の影となっている。
自然界では通常、オスの子鹿は1年~2年ほどで母元から離れ、オスのグループに入る。
その際、オスの子どもは母親から厳しく突き放される。
まだ、母親に甘えたい時期にオスの子どもたちは母親から厳しい扱いを受けて、母親から離れひとりで歩きだすのだ。
鹿のオスだけが背負った試練のひとつである。
我が家のすぐるちゃんの場合は、母親代わりのわたしから離れることがないため、すぐるちゃんは成獣になっても、わたしにとても甘えにくる。
わたしが家を留守すると、すぐるちゃんは「ピィ~ピィ~」と鳴き、わたしを呼ぶ。
体は大きく成長したが、甘えたい気持ちがたくさんあるすぐるちゃん。
上の写真は、警戒中のすぐるちゃん。ムッスとした表情(顔に力が入っている)で音に集中。
立ち姿は幼い頃のすぐるちゃんと変わっていないところがおもしろい。
それぞれの動物種の存在や生き方を尊重したいですね。
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