今日も張りきって散歩に出かけた犬たち。

 

犬のひよりちゃん(♀8歳)は、散歩途中で川に入りクールダウン。

 

これからの季節、犬たちの散歩時間帯がだんだんと早くなるので、わたしは頑張って早起きをしようと意気込んでいる。

 

ところで、犬を尊重する犬育てを提唱しているわたしの友人である川上さんが、今日のブログで「モックチャージ」について書かれていた。

 

●川上さんの記事はこちら下矢印

 

モックチャージとは、相手に突進するフリをする動物たちの行動をいい、モックチャージは侵入者への警告サインであるという。

 

川上さんが記事で紹介していた、ニューズウォーク日本版「赤ちゃんゾウの『愛らしい行動』の動画」記事はこちら下矢印

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/06/post-98835.php

 

アフリカの子ゾウが観光客にたいしてよくモックチャージをしているそうで、他のおとなのゾウたちは知らん顔しているので、アフリカの子ゾウの行動は遊びの一環ではないかということだ。

 

動物たちが行う突進や攻撃のフリは、相手に対しての警告であり、犬や鹿も行う。

 

鹿ののぞみちゃん(♀推定4歳)をレスキューした翌日、のぞみちゃんに抗生剤を飲ませようとわたしはのぞみちゃんのいる空間に入ると、のぞみちゃんは頭を上にあげたのち、首を立たせたまま頭を下げわたしに突進をしてきた。

 

しかし、のぞみちゃんの突進はわたしの手前で止まり、のぞみちゃんはわたしの体に体当たりすることはなかった(相手を傷つける意思がない)。

 

威嚇であるこの行動でのぞみちゃんはわたしの様子を観察していたのだ。

 

のぞみちゃんは深く傷ついた脚で精一杯の威嚇をわたしにしたのだ。

 

のぞみちゃんの威嚇にわたしはのぞみちゃんのいる空間からいったん離れ、再度、「薬だけ飲んでほしい」とのぞみちゃんのいる場所へ入った。

 

その時、のぞみちゃんはわたしに威嚇しないで、薬を受け入れてくれたのだ(のぞみちゃんの口横から薬を口の中に入れた)。

 

のぞみちゃんは、わたしが脅威でないことを理解したのだと思った。

 

のぞみちゃんがわたしに威嚇した時に、もし、わたしがその場に居続けたり、無理やり薬を飲まそうとしたりしていたら、のぞみちゃんはわたしに噛みつくなどの攻撃行動に出ただろうと思う。

 

動物たちと平和的にかかわったり、動物たちを治療したりするためにも、動物たちの威嚇行動をわたしたちは正しく学んでおく必要がある。

 

川上さんの記事に書かれているが、いまだに「動物に攻撃されたら相手よりも自分が強いことを示せ」というようなことが言われているので注意してほしい。

 

動物たちは相手が脅威になるかどうかを見極めている時に、「自分(人間)はお前より強いんだ」とディスプレイするのは、本当に愚の骨頂だ。

 

鹿の攻撃については「鹿は人間の子どもを自分より弱いと思い鹿が優位と感じ人間の子どもによく攻撃を仕掛ける」というようなことが鹿サポーターズクラブHPやHUFFPOST記事などに書かれているが、鹿にたいするこの視点は人間視点ものであり、人間ではない鹿には当てはまらない。

 

川上さんの記事書かれているように、人間は弱い者いじめが好きで、相手が弱いといじめてやろうと考えるが、他の動物種たちは人間のそのような傾向とは異なる。

 

奈良公園の鹿が人間の子どもに攻撃をするのは、人間の子どもが鹿のストレッサーになっているからである。つまり、鹿たちは人間の子どもに「近寄らないで」と言っているのである。

 

それ以前に、鹿が生活する場所として適さない奈良公園の環境によるストレス蓄積が鹿たちにあるため、奈良公園の鹿たちは刺激(トリガー)に反応しやすくなっているだろう。

 

他の動物種からすると、人間の子どもはストレッサーになることが多く、そのため、人間のおとなは子どもに動物が嫌がらない正しい動物とのかかわり方、接し方を子どもに教えてあげなくてはいけない=動物にむやみに近づかず、とても離れた場所にいる。大声を出さず静かにする。いきなり大きく動かずじっとしておく、非常にゆっくりと動く、動物の体を触らないなど。

 

他の国の野生動物とのかかわり動画では、野生の鹿を目の前にした子どもにおとなが「じっとして動かないで」「声をださないで」など子どもに何度も言っていた。

 

動物たちが人間に急に攻撃することも稀にあるが、その要因はさまざまである(説明が長くなるので今日は詳しく触れない)。

 

動物たちは通常、まず相手に警告をする。その動物たちの警告を見逃すことなく、警告の意味を理解しよう。

 

そして、警告されたら、動物たちに瞬きをしたり、視線をそらしたり、体を動物から背けたりして敵意のないことを動物に伝え、動物から距離を取ろう。

 

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