日差しがきつかったが、適度な風が吹く気持ちのよい一日となった。
犬と鹿たちは、日向ぼっこしたり、熱くなるとヒンヤリした場所で休んだりして、穏やかな時間をすごしていた。
数日前からオドオド・ソワソワしている鹿のすぐるちゃんは、今日は少し気分がよさそうで、いつものニコニコすぐるちゃんに戻ってきた。
昼食後、すぐるちゃんとゴロゴロしていた。
わたしはすぐるちゃんの横で、寝転びすぐるちゃんの体を撫でていた。
すると、すぐるちゃんはわたしの手を舐めでうつらうつらし始めた。
この後、すぐるちゃんは、わたしの服をめくり上げて、わたしのお腹や横腹を舐め始めた。
わたしは、すぐるちゃんに舐められるこそばさを我慢しながらジッとしていた(笑)。
しばらくして、すぐるちゃんがわたしのお腹を舐めなくなったな~と思ったら、すぐるちゃん、寝落ちしていた。
寝てしまったすぐるちゃんを起こしたくないので、わたしもしばらくすぐるちゃんと一緒に寝ることにした。
わたし自身、犬と鹿たちの側で寝るとよく眠れて、寝起きはとてもすっきりする。すぐるちゃんも寝起き、気分がさらによくなってくれているといいなと思った。
ところで、鹿の研究を検索していると、アイダホ州魚類狩猟局で、「この地域の捕食者と被食者の相互作用をよりよく理解するために、北アイダホのほとんどの大型狩猟動物を対象に、5年間の調査研究を同時に行っている」という動画が出てきた。
●研究の動画はこちら
アイダホ大学とモンタナ大学がオジロジカの子ども中核とし、大規模な数種類の動物種の研究に取り組んでいるようだ。
この研究で主に発見したいことは、オジロジカの個体数を抑制するものは何か?ということで、それが、生息地の質なのか(ボトムアップ効果)、捕食なのか(トップダウン効果)。
そのため、複数の動物種の行動を同時に調査する必要があるという。
ある種の個体数変化が他の動植物にどのような影響を与えるかをよりよく理解することが目標だそうだ。
それを理解するには、データの収集がすべてなので、研究者たちはかなりの労力を使い、動物たちの観察を行っていた。
「捕食者と被食者の相互作用は非常に複雑で、見た目よりもずっと複雑なことが多い」ということから、調査はとても大変だと思うが、それをやってのけるところがすごい。
この研究の動画を見て、ひとつだけ改めてほしいと思ったことがあった。子鹿の首に装着する発信機付きの首輪をもっとシンプルな物にできないか?ということである。子鹿に最大限負担をかけない首輪の開発をしてほしい。というのも、野生動物に発信機をつけることで、個体にさまざまな影響を与えるからだ(種によってその影響はさまざま)。
自然環境やそこに棲む動物たちに関心がある社会では、このような大規模な研究が行われ、新たな発見を生みだし、今後の自然環境保護や野生動物保護に役立つのだろうと思う。
いつも思うのだが、やはり科学というものは非常に重要だ。
そして、科学は権力者ではなく、一般の人々や他の動物種のよりよい暮らしのため、自然環境保全のために活用してほしい。
アイダホ州魚類狩猟局で行われている今回の研究が今後、自然環境保全や野生動物たちにどのように使われるか不明だが、研究で明らかになったことから、特定の野生動物の殺害を行うもの(個体数管理)であってほしくないと願っている。
地球温暖化が進む現在、生物多様性と自然環境に世界の関心は高まっている。
その中で、人間が自然環境や他の動物種を全面的に管理するという極端な結論ではなく、まずは、人間活動を見直し改めることから行ってほしい。
自然環境と野生生物への理解が深まる世界を切に願う。
野生動物との平和共存に向けた研究、取り組みが地球で生じている様々な問題を解消するとわたしは信じている。
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