今日はひたすら机に向かい、市に提出する要望書の仕上げ作業をしていた。

 

最後に残した作業、参考文献の書き出しだが、これが大変でとても時間がかかってしまった。

 

今日、主な参考文献を書き出すことができたので、明日は要望書の見直しをして、誤字などなければ要望書作成終了となる(やっとだぁ、ホッと)。

 

今回の要望書は「野生動物との平和共存に向けた施策の要望」なのだが、主に、シカの情報が多く、ジビエは持続不可能であることの解説や野生動物との共存が必要な理由、そして、野生動物との共存に向けた取り組みなど他にもわたしたちが知っておかなければいけないことを書いたものになった。

 

要望当日は、市が会議室を用意してくれるとのことなので、プロジェクターを持っていき資料を投影しながら話を進める予定をしている。

 

要望書を作成しながら、「外来種」と言われている動物種のことを考えていた。

 

非在来種は、「在来種」に悪影響を与え、生態系を破壊するなどといわれているが、近年の研究で、必ずしもそうでないことが明らかになってきている。

 

今日、非在来種のついて英語検索していると、「非在来種が劣化した生態系の回復を助けている」という記事がいくつかあった。

 

「外来種」のイメージが少しずつだが他の国では変わり始めていると思った。

 

非在来種が生態系を助けている例として、日本のメジロが取り上げられていた。

 

ハワイで絶滅した種に代わり「外来種」であるメジロが「在来種」の役割を果たし、受粉を助けているという。

 

他にも、人間が絶滅に追いやった「在来種」の代りに非在来種が生態系の穴を埋め、安定した環境を提供していることも明らかになっている。

 

SDGsの「陸の豊かさも守ろう」には、「外来種排除」が書かれているが、それは生態系にとって予期せぬ事態をまねく、誤った指針であると言える。

 

そもそも、地球自然環境は流動的であり、日々環境は変化している。

 

それに伴い、自然動植物も変化をしている。

 

そこに(生態系に)、人間目線の「在来種」「外来種」といった区別はない。

 

ただ、種の移動を急速に早め、ほぼ地球全土に広げている人間活動があるのは事実なので、現在の種の移動は「自然」とは言えないものである。

 

種の移動で、従来の生態系が混乱するのがイヤなら、わたしたちは種を移動させることをやめなければいけない。

 

人間が種を移動させているにもかかわらず、移動した種が新天地で目立ち始めたら「駆除」するのは大変おかしい。

 

非在来種を「駆除」する理由は、生態系に悪影響を及ぼす可能性がある、というものだが、それが必ずしもそうでないことが明らかになってきている現在、「外来種駆除」に躍起になるを改めるべきではないだろうか。

 

非在来種は荒廃した地に適応しやすい。これは、生物の多様性を高めてくれるということだ。

 

「外来種」がいない「在来種」ばかりの環境であっても、いずれ、環境の景観は変化すだろう(育つ植物も生きる生物もずっーと同じということはない。これからは地球温暖化により環境はさらに変化していくだろう)。

 

わたしたちは、自然環境とそこに棲む生物や植生植物のことを正しく知る必要があるだろう。

 

地球は一つであるため、「外来種」「在来種」という人間目線の区別(差別)を行うのは、わたしは違うのではなかろうかと思っている。

 

参考文献

samuel B.Case Invasive Species Can Sometimes Help an Ecosystem SCIENTIFIC AMERICAN、(最終閲覧日:2022年5月19日)。

https://www.scientificamerican.com/article/invasive-species-can-sometimes-help-an-ecosystem/

 

J, Francis Wolfe 10 Invasive Species That Helped The Ecosystems They Inhabit LISTVERSE、(最終閲覧日:2022年5月19日)。

 

Penn State Invasive plants can create positive ecological change Science Daily、(最終閲覧日:2022年5月19日)。

https://www.sciencedaily.com/releases/2011/02/110211095555.htm

 

 

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