BBC NEWSに「ロイヤルパークス 鹿の出産シーズンには犬のリード着用が義務化される」という記事があった。

 

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「ロイヤルパークスは、『一年で最も脆弱な時期』に鹿を保護するために、5月1日から7月31日までリッチモンドパークとブッシーパークで規則が施行されると述べた。

慈善団体によると、2022年の初め以来、公園で鹿を追いかける犬の事件が少なくとも50件ありました」。と書かれており、「リッチモンドリッチモンド公園の公園管理者であるサイモン・リチャーズ氏は、制限は鹿と犬の両方を保護するのに役立つだろうと述べた。『メスの鹿は犬が子供に危害を加えることを恐れており、その結果、彼らは非常に警戒し、防御的な行動を示すことができます』と彼は言いました。『以前は、犬が遠くにいて挑発的な行動をしていなくても、雌の鹿が追いかけたり攻撃したりすることが知られていました。』慈善団体はまた、訪問者に、出産シーズン中に雌鹿に『敬意、プライバシー、スペース』を与え、若い鹿を探しに行かないように促しました」と書かれていた。

 

イギリスやアメリカなどでは、リードをしていない犬が野生動物を襲うことがしばしばニュースになっている。

 

そのため、野生動物が生息する地域で犬をノーリードにしないよう、注意喚起が行われている。

 

この視点は、野生動物の苦しみを軽減するものであり、犬も保護するという動物の苦しみを考えらたものであるため、動物福祉の意識が高いということだ。

 

日本の場合、その観点が全くと言っていいほどない。

 

そもそも、日本には鹿に「敬意をはらう」や鹿の「プライバシー・スペースを保護する」という考えがない。

 

イギリスやアメリカなどでは、鹿が自分の庭にいてもたいして驚くこともなく、鹿観察を楽しんでいる人もいる。野生動物は隣人なのだ。

 

日本は、野生動物による「被害」ばかりを取り上げ、野生動物を「敵」に仕立て上げている。

 

それが、この国のあり方を示している。野生動物を共存する気が無いことを……。

 

そのもとで行われる行為は、現在、野生動物たちに行われていることを知ればわかるだろう。

 

他の国でも、野生動物の「駆除」や狩猟などが行われているが、それに大きな批判があり、その行いに科学が異を唱えている。

 

野生動物を尊重することは、真の共生であり、正しいことだ。

 

わたしたちは、野生動物を含む他の動物種たちの苦痛と生きる権利にもっと意識を向けるべきだ。

 

野生動物にたいして、敵意を持ったり、憎悪を持ったりするのは、問題解決の何の役にもたたない。暴力を生みだし、野生動物の苦しみだし、問題解決から遠のくだけだ。

 

わたしたちは、思いやりを持ち、他の動物種を理解しようとする気持ちを持たなくてはいけない。

 

それが、地球に生きるに必要なことだ。

 

わたしたちは地球に生きている。

 

地球に生きているということは、当然、他の生物種と共に生きる。

 

それを人間の都合や人間中心の考えで他の生物種に暴力を行使することは、地球で生きるルールに反しているのではないだろうか。

 

他の生物種たちは、自然環境と調和して生きている。

 

人類もそうあるべきではないだろうか。

 

ちなみに、クイーンズランド州は「罰としての傷み」に使用する犬用首輪が禁止される予定だそうだ。

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世界は、人間以外の動物種の苦痛に敏感に反応をしている。それが世界の動きだ。

 

わたしたちも、人間以外の動物たちの苦痛に敏感になろう。

 

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