午後から雨が降るとの予報だったので、午前中に急いで庭掃除などをしていたが、午後になっても雨は降らず、気がぬけたわたし(笑)。

 

イヌとシカたちはマイペースで個々の時間をすごしていた。

 

マツボックリで遊ぶイヌのひよりちゃん(♀8歳)。

 

シガシガ~♪

 

「マツボックリ落ちた。取って」とひよりちゃん(笑)。

 

少し前になるが、北海道新聞電子版でヒグマの襲撃を受け大けがをした男性の記事を読んだ。

 

その記事には、男性がヒグマから襲撃を受けている動画が掲載されていた。

 

動画を見ると、日がすっかり昇った時間にヒグマは車の行き交う街中(住宅地)におり、ヒグマは前を歩いていた男性を背後から攻撃していた。

 

ヒグマのその様子から、ヒグマは非常に気が張っていることが見て取れた。

 

クマやシカなど、多くの野生動物は人目を避けて行動をしており、朝方には人目につかない場所に移動をしている。

 

しかし、記事のクマは日が昇った時間帯に住宅地にいた。

 

クマにとって、この状況は非常事態で、クマは大変パニックになっていたと推測される。

 

そのため、人間の男性を激しく攻撃したものと思われる。

 

クマは非常事態に大パニックになりながらも、山に戻ろうとしていただろう。

 

そのため、気が張り詰めちょっとした刺激(人間など)に反応しやすくなっていたのではないだろうか。

 

北海道新聞のこの記事を読んだ後に、Science Portalの記事「こっそりサクッと…都市のタヌキとアナグマ、気遣いの食生活 農工大」を読んだ。

 

●Science Portalの記事「こっそりサクッと…都市のタヌキとアナグマ、気遣いの食生活 農工大」の記事はこちら↓↓↓

 

記事には、東京農工大学などの研究グループが、タヌキとアナグマが人目を避けるような時間帯と場所で、短時間に食事を済ませている研究発表をしたことが書かれている。

 

都市部に棲むタヌキとニホンアナグマは、夜間に食事を済ます割合が山間部に棲むタヌキやニホンアナグマよりはるかに多かったというのだ。

 

そして、タヌキとニホンアナグマの一回あたりの食事時間を調べると、山間部で暮らすタヌキとニホンアナグマより、都市部で暮らすタヌキとニホンアナグマの方が食事時間は著しく短かったという。

 

記事には「都市部のタヌキとニホンアナグマは夜の暗い時間帯に、素早く食事を済ませる傾向があると言える」と書かれている。

 

Science Portalのこの記事を読み、北海道新聞に書かれていたクマも夜間に食べ物を探し歩き市街地に入り込んでしまったのではないかと思った。

 

そして、クマが山に返る前に日が昇ってしまい人間が活動し始めるとクマはさらにパニックになり、山にスムーズに戻ることができなくなってしまっていたのではないかと思う(これは大いにあることだと思う)。

 

このように市街地に迷い込みパニックになっているクマや他の野生動物がいた場合、すべての住民にこのことを知らせるシステムが必要ではないだろうか。

 

クマが山に戻るまで、人びとに注意喚起をして野外を歩かないことや、通行を制限するなどして、可能な限りクマに刺激を与えない対策が必要だ。

 

クマが自力で山に戻ることができればいいが、できない場合は、麻酔薬を使用してクマを眠らせてから保護をして山に返す。

 

以前、クマに麻酔銃を使用することに消極的な記事(クマに麻酔銃を使用できない理由が書かれた記事)を読んだことがあるが、その内容は、麻酔銃を正確に使用していないがために起こることが書かれており、説得性に欠けるものだった。

 

麻酔銃を使用する的確な技術があれば、クマにも麻酔銃は使用できる。

 

わたしたちは、野生動物たちのことをもっと正確に知る必要がある。

 

野生動物たちの習性や行動を知り、野生動物たちの生息地が奪われ続けている現在の状況を把握したうえで、野生動物たちがどのように生活をするのだろうか?という予測をすることも大事だ。

 

そうすることで、未然に防げることもあるだろう。

 

タヌキとニホンアナグマの食生活を研究した東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院教授の小池伸介さんはこう語る。

「『タヌキは人間を気にしなくなった』ともいわれるが決してそうではなく、人間をとても気にしながら生活している。野生動物との共存を考えるなら、彼らが安心して食事できる場所を確保し、守っていく必要がある」。

 

そしてScience Portal記事「こっそりサクッと…都市のタヌキとアナグマ、気遣いの食生活 農工大」の最後にはこう書かれている。

「筆者もしばしば食事をサクッと済ませてしまうが、本来は気心の知れた友人や家族と共にゆっくり楽しみたいものだ。タヌキとニホンアナグマも、人間に気を遣う食事を望んでいるわけではないだろう。地上は人間だけのものではない。野生動物たちへの配慮は、都市部の人々が自然の豊かさを少しでも感じることにも、つながるのではないだろうか」。

 

わたしたちは、野生動物たちのことを知り、理解をして、野生動物たちの生活を尊重しなくてはいけない。それが、平和共存への第一歩となる。

 

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