今日もわたしは野生で生活をするシカと仲良くなる夢をみた。

 

最近、毎日シカたちが夢に出てくる。

 

一昨日の夢は、飲み水に困ったシカたちが雨が降った時にわざと体を雨に濡らし、自分の体にふくんだ水分を舐めて水分補給をするというものだった。

 

この夢をみた理由は、わたしの住んでいる地域の川や小川が野生動物除けの柵で囲まれ、野生動物たちが水場に脚を運ぶことが出来なくなっている現状からではないかと思う。

 

野生動物たちが現在生息している地は、水分をとることさえままならない環境であり、山は無数の罠によって危険地帯となっている。

 

毎日、野生動物や他の動物たちに害を与える情報ばかりで、ここ数日、気持ちが滅入っていたがアメリカのニューメキシコ州で公有地がトラップフリーになるという記事を読んで気持ちが高なった。

 

自然保護、そして野生動物保護である団体、WildEarth Guardiansは、アメリカ西部の自然環境と野生動物の生息地の保護と回復活動を行っており、罠の廃止を10年前から訴えてきたそうだ。

 

今回の勝利は、この目的を達成するために署名活動をはじめ、10年粘り強く州に訴えかけ実現したという。

 

ニューメキシコ州では、2022年4月1日から、公有地での罠・スネア・毒が禁止され、WildEarth Guardiansの思いが実現化されそうだ。

 

WildEarth Guardiansはこう述べている。

「野生生物が保護され、尊敬される世界、共存の倫理が規範となり、搾取や残虐行為が追放された世界、そして在来のキツネ、ボブキャット、ビーバー、アナグマ、オオカミがその生態的役割に敬意を払い、その本来の価値に敬意を払う世界を思い描いているのです」。

 

アメリカやカナダ、オランダ、フィンランドなどの他の国は、自然環境とそこに棲む野生生物の生態系との関係を理解しており、真っ当な数多く研究が行われている。

 

一方、日本では、自然環境と野生生物への人びとの関心が著しく低く、自然環境と野生動物を保護するという観点がほとんどない。あったとしても、ほんの一部の人たちで主流ではない。

 

日本でも自然環境保護団体や野生動物保護団体があるが、団体が勉強不足だったり、団体の活動内容が本質からズレたりすると、人びとに自然環境や野生動物への関心を持ってもらえず、結果として自然環境や野生動物を守ることができなくなってしまうこともあるだろう。

 

日本は、行政や野生動物保護団体がイヌを使い野生動物を追い払おうとしている(行政では実際に行われている)ことや、自然環境に対する社会の意識が非常に低いことから、他の国より何十年も遅れをとっていると言わざるを得ない。

 

ニューメキシコの今回の勝利から思ったことは、「主張を言い続けること・訴えかけ続けること」の大事さと必要性であり、真に自然環境や野生生物のことを考えた活動こそが社会を動かすのだということだ。

 

そして、自然環境と野生生物との関係性を社会が理解することが最も大事だということだ。

 

WildEarth Guardiansは、「公有地をより安全にし、野生生物を保護し、野生と自然との社会の関係を改善し、楽しみとお金のために野生生物を殺すというパラダイムを消すために、何年も絶え間なく取り組んできました」と語っている。

 

つまり、自然環境や野生動物を保護し守るためには、「人間のため」を主張した活動ではないということだ。

 

自然環境や野生動物を保護することは、結果として人間のためになるということは事実だが、訴えることは自然環境と野生動物の固有の価値を理解した自然環境と野生動物の本質に焦点をあてたものである。

 

日本の場合は研究や教育から問題があり、真っ当な研究ができなくなっているという。このことは以前話をした昆虫研究者で自然環境研究家でもある主原さんもおっしゃっていた。

 

このような現状だが、真っ当な研究をしている人はゼロではない。

 

ゼロではないが少なく主流ではないので、真っ当な研究をされている方たちの研究が主流となっている研究によって見えにくくなっている=社会に届きにくくなっている。

 

上記のようなことを考えると、自然環境保護や野生動物保護に向けた社会への道のりははるか遠いと感じる。

 

しかし、他の国では自然環境保護や野生動物保護への関心が高く、保護が実践されていることから、この社会でもそれを実現させるのは夢(希望)ではないと思う。

 

夢ではないが、何十年も先になるだろう。

 

なぜなら、この社会は身近な犬猫たちへの福祉の意識も未だに低く、人間の福祉もないがしろにされているからだ。

 

このような社会から動物福祉や動物の権利を身近なものにするのは大きな底上げが必要になる。

 

人権教育を通じ、個々人の存在を理解し個々を尊重することから、他の動物種にたいしてその理解が広がっていく。

 

権利なくして福祉の補償はないので、人権について学び大事さを知り、他の動物権に意識を向けてもらいたい。

 

参考文献

Chris Smith New Mexico public lands will be trap-free starting April 1  WildEarth Guardians、(最終閲覧日:2022年4月3日)。

 

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