昨日は雨でイヌたちは散歩にいけなかったので、今日の散歩は元気よくでかけ、イヌのひよりちゃん(♀8歳)はロングコースを楽しんだ。
今日のイヌシカたち
散歩をたくさんしたひよりちゃん。帰宅後はゆったりすごす。
目のイボ取り手術のさい、目の周辺の毛を刈った春ちゃん。手術後2週間たち、ようやく毛が生えてきた。
天気は曇り空で空気はひんやりしていたが、シカたちは庭でくつろいでいた。
夕方、わたしは室内で調べ事をしていると、お隣さんの声が聞こえてきた。
我が家の庭は隣のお宅と隣接しており、お隣さんとフェンス越しに会話ができるほどで室内にいてもお隣さんの声が聞こえる。
お隣さんは「ごめんね~◎*☆%□~」と誰かと話をしていた。
その後、お隣さんの雨戸がそっと閉められた。
お隣さんが閉めた雨戸は我が家の庭面にあり、お隣さんが声をかけていた相手がシカたちであることがわかった。
お隣さんは動物が苦手だと知っていたので、シカたちに声掛けをしてそっと雨戸を閉めてくれたこと(シカたちに気づかいをしてくれていたこと)におどろきとてもうれしく感じた。
今日は、アメリカのミネソタ州で初めて野生で生活するシカの慢性消耗病感染確認のニュースを見た。
シカの慢性消耗病(Chronic Wasting Disease : CWD)はプリオン病(伝達性海綿状脳症)で、ワピチ・トナカイ・ムース・ニホンジカ・ミュールジカ・オオジカにおいて発生するそうだ。
プリオン病の代表的な疾患に、ヒトのヤコブ病・ヒツジのスクレイピー・ウシの牛海綿状脳症などがある。
CWDはカナダ・アメリカ・ノルウェー・韓国などの一部の地域で発見されているそうだ。
CWDは発症するまでに12カ月から24カ月かかるそうで、発症すると多くのシカは数日以内で死亡するという。
発症すると急激な体重減少・つまづき・倦怠感・その他神経学的症状があらわれるという。
一方、CWDに感染していても発症することなく死亡することもあるということだ。
CWDは動物にとって致命的であり治療方やワクチンはない。
CWDに感染したシカの体を食べたサルが感染したことから、「世界保健機関は、すべての既知のプリオン病の病原体が人間の食物連鎖に入らないようにすることが重要」とし、それを推奨している(病気の兆候を示していないシカからもサルは感染している)。
CWDの発生確認を大きくまとめると以下になる。
- 1960年代、コロラド州の研究施設で飼育されていたシカからCWDを確認。
- 1981年、野生のシカでCWDが初めて確認される。
- 1990年代までに、コロラド北部とワイオミング南部の周辺地域で野生のシカのCWD感染確認報告。
- 2000年以降、少なくともアメリカの27の州に増加。
一部の飼育下のシカの感染率は非常に高く、飼育下の群れから79%の感染率が報告されたという。
CWD拡大防止策は、CWDに感染したシカを食べないことがあげられている。
現時点では、CWDは人間に感染するか不明だが、サルが感染したことから人間に伝染する可能性があると研究者らは懸念を提起している。
CWDプリオンは環境に長期間留まる可能性があり、CWDたんぱく質に直接触れるか、間接的に触れるかにより動物間でCWDが広がる可能性が高いと考えられている(CWDは、土壌・食物・水の環境汚染・糞尿・唾液・血液などに含まれる)。
日本では、現在シカがCWDに感染したという報告はないが、日本でもいつCWDが発現してもおかしくないのではと思う。
このようなことからも、野生動物やその他の動物を食べることをやめるべきではないかとわたしは思っている。
シカのCWD最初の発見は飼育下のシカからということについても、わたしたちはそのことについて熟考しなくてはいけない。
わたしたちは、ウシやブタ、トリなどを無数に飼育し、移動をさせたり食べたりなどすることでパンデミックをも引き起こす。
今後の人類のためにも、人間以外の動物を人間が利用することを真剣に改めなければいけない。
人間が他の動物とかかわらなければ、回避できた感染症もあるだろう。
人間以外の動物種からのウィルス感染や拡大が起こるたびに、人間以外の動物が問題の大根のように言われるが、問題を引き起こしているのはわれわれ人間であることを理解しなくてはいけない。
なにより、人間の行動によって感情・感覚ある多くの動物たちが多大な苦痛を伴い犠牲になっている。
このこともわたしたちはしっかりと理解をしなければいけないことのひとつである。
わたしたちは良識ある行動をとれるよう、努力すべきではないだろうか。
参考文献
Chronic Wasting Disease(CWD) Ceters for Disease Control snd Prevention、(最終閲覧日:2022年3月23日)。
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