午後から冷たい雨が降ってきた。

 

数日前は薄手の上着ですごせる気温だったが、今日は気温が低く真冬の装いに逆戻りした。

 

この気温差が体にこたえる(泣)。

 

他の動物たちもこの激しい温度変化をつらく感じているだろうと思う。

 

今日も隙間時間にシカについて検索していると、インド工科大学(IIT)マドラス校のキャンパスで見つかった鹿の死骸から炭疽菌(人獣共通感染症)が発見されたというニュースがあった。

 

金曜日(2022年3月19日)に発表された声明で研究所は、「過去2日間に少なくとも4頭のシカがキャンパスで死んでいるのが発見されたと述のべ、炭疽菌の存在は死骸の1つで検出されたが、他の3つのサンプルは決定的ではなかった」と語っている。

 

18日の記事には、「炭疽菌によりシカが死亡」と書かれていたが、19日に記事によると、タミルナドゥ獣医動物科学大学からの正式な確認はまだなく、「大学の理事であるGSMadhusudanは、シカが炭疽菌で死亡したという声明は出していない」と述べ「調査中です」と書かれていた。

 

シカが炭疽菌によって死亡したか明らかではないが、シカから炭疽菌が発見されたので、インド工科大学(IIT)マドラス校は慎重に対応をしており、関係者にはワクチンを接種するということだ。

 

炭疽菌は土壌菌で、少なくとも数十年栄養素がない状態で土壌の中に生存し、「熱や紫外線、化学物質などに強く、洪水、長雨などの異常気象があると、土中の芽胞が土表面に現れ、外気温に暖められた泥中で増殖する」(松戸市医師会)そうだ。

 

炭疽菌が人間に感染する経路は、炭疽にかかった動物や炭疽で死亡した動物に接触することによりうつる。

 

草食動物は炭疽に感受性が高く、牧野 壯一(帯広畜産大学・獣医学科・家畜微生物学教室)によると、「炭疽に罹りやすい職業は、動物と接する機会の多い羊毛、皮、皮革、骨粉を扱う業者や屠殺解体作業員、獣医、鞣革工らで、獣疫管理が不十分な国で特に多い感染症」といことだ。

 

国立感染症研究所のサイトには、「日本における炭疽の発生例は、ヒトでは1994年の皮膚炭疽の報告、動物では2000年の牛の炭疽の報告を最後に発生していない。しかし第二次大戦以前には牛で年間100頭以上、馬で年間数十頭の炭疽が国内で報告されていた。炭疽菌の芽胞は土壌中で長期間安定であることから発生リスクが無いとはいえない」と書かれている。

 

過去、岩手県にて、死んだ動物を解体し、その肉を食べたことにより炭疽菌の集団発生が起こったこともあるようだ(動物の死体を生で食べたかは不明)。

 

炭疽について検索していると、日本は衛生国なので、炭疽の自然発生を未然に防ぐ対処を考える必要はないと書かれたサイトもあったが、日本の土壌に炭疽は存在しているし、地球温暖化による気候危機(洪水や大雨、台風など)により、菌がどのように拡散されるかわからないので注意はした方がよいのではと思う。

 

炭疽は皮膚炭疽と腸炭疽、肺炭疽があり、皮膚炭疽の場合は全く治療を行わないと20%程度が死亡し、腸炭疽の場合は50%程度が死亡し、肺炭疽では90%程度が死亡するということだ(治療は感染後24時間以内に抗生物質の投与を行う)。

 

COVID-19発生以降、野生動物やその他の動物とのかかわり方、自然環境に対する開発の仕方などが注目され、人間の生活形態を変えなければいけないと言われている。

 

レイチェル・カーソン「沈黙の春」新潮文庫、1974年に書かれていたが、過去、菌などに対し人間が対処して効果があったのは、そのものに触れないこと(距離を取る)だという。

 

このようなことからも、世界では野生動物や他の動物利用、自然環境破壊が見直されて、改めようとされているのだと思う。

 

持続可能な動物利用や自然環境開発はないので、今後、新たなパンデミックを発生させないためにも、わたしたちは動物と自然環境とのかかわり方を真剣に考え新たな行動をする時期にきている。

 

野生動物の「駆除捕殺」や「命を無駄にしない」と倫理的に破たんしていることを言い、死体利活用として死体を食べたり、動物の体の部位を利用している場合ではない。

 

少しでも危惧されることは、危機感を持ち慎重に適切な対応をする社会こそが安全で安心と言えるのではいだろうか(すべてにおいて絶対に安全で安心と言い切れることはないが、安全と安心を目指し行動することが大事なことではないだろうか)。

 

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