雨が降る前に犬たちはお散歩をすませ、雨が降り出した午後からは室内でゆっくりすごしていた。
鹿たちは雨に濡れない庭のテント下で多くの時間をすごしていた。
鹿のすぐるちゃん(♂4歳)は10日ほど前から冬毛が抜けだしてきている。
すぐるちゃんは、今日の朝夕のご飯を残していたので、どうしたのか?と心配しているが、他の食べ物は食べるので、朝夕の食事メニューがお気にめさなかったのかもしれない。
わたしは午後から市役所や県土木事務所などに電話していた。
鹿たちが車に轢かれ死亡したり、負傷したいりしている件数が多いので、わたしが住んでいる管轄で発生しているロードキルの件数を知りたいと思ったのだ。
ロードキルについて市役所に尋ねると、統計をとっていないということだった。
そして、ロードキル発生の場所が国道・県道・市町村道・私道により担当する課や事務所が異なる。そのため、市全域の統計を取るには、建設課・環境対策課・県土木課に問い合わせなければいけなかった。
県土木課に事情を説明し、協力してくれないだろうかとお願いをしたが「そりゃ~できないな~」と言われ、「県庁に聞いてくれ」と言われた。
県の道路保全課に問い合わせすると、だいたいの数字は上がってきているとのこと。
ロードキルに遭った動物たちは、2019年75件・2020年85件ということだ。
担当者の話では、数字として出ているがあくまでも県に上がってきた数字というだけで正確性に欠けるものだという。
数字だけを記録しているので、どの種がロードキルに遭ったのかは全くわかっていない。
今後、ロードキルに遭った動物種の記録をお願いしたいと伝えたが、県土木課の利益にならないことは、県庁(担当者)が県土木課に話をしても実行してくれないだろうと言われた。
わたしは野生動物のロードキルの状況を知りたいし、これから、野生動物横断道路の建設要望を市や県に行いたいので、長期的なロードキルの調査を行いたいと思っている。
その調査で、種や性別、おおよその年齢(子獣・若獣・成獣)などわかれば、どの時期にロードキルが発生しやすいかそうでないかもわかるのではないだろうかと思っている。
そして、この先アニマル・オーバー・パスやアンダー・パスが建設されたとしたら、ロードキル発生状況の変化もよくわかるのではないかと思う。
アメリカやカナダでは、ロードキルの長期的な調査を行っているので、野生動物横断道路設置後のロードキルの減少がはっきりとわかっている。
アメリカやカナダで設置されている野生動物横断道路の効果は非常に高く、効果が最もあった地域ではロードキルが90%減少したということだ。
県庁の人との話によれば、交通事故に遭った動物は「ゴミ」のように扱われるので、その調査のために積極的に動く者などいないということだ。
しかし、このような調査を行うもの行政の仕事ではなかろうか。
きちんとした調査を行い、ロードキルが発生しやすい場所には野生動物横断道路の設置を行うことで、野生動物と人間、双方の安全を確保できていいのではないだろうかと思う。
野生動物の暮らしに関心を寄せられることのない社会だが、今後少しずつでも、野生動物たちに関心を寄せられる社会を目指したい。
今日の犬鹿とカメムシたち
気候があたたかくなり、カメムシたちも動きはじめた。
が、やっぱり寒いようで、あたたかいPCやライトの側に集まる(笑)。
犬のひよりちゃん(♀8歳)はすぐるちゃんのウンコを食べている。
ひよりちゃんにとっては、鹿たちのウンコはスナック菓子だ(笑)。
部屋でウンコをして庭に出行く前に振り返るすぐるちゃん。
いや、わたし呼んでいないけど~(笑)。
地球で生きている生き物はみな、同胞。
種や属性で差別することなく、すべての生き物に起こっていることを自分事として生きたい。
目を向けられず命を失う(奪われる)動物が無数にいるのだ・・・。
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