一昨日、日本農業新聞の記事「イノシシ成獣の侵入防止100% 市販チェーン電気柵を改良」を読んだ。

 

記事を読んでいいただけるとわかるように、改良した電気柵は「チェーンが水に浸かると漏電して効果が落ちる」と書かれており、小型野動物には効果がないという。なおかつ「水路ごとに電気柵本器が必要なため、費用がかかることも課題に上がる」ということだ。

 

わたしはこの記事の内容を読み、改良された電気柵についていくつか意見がある。

 

まず、この市販チェーン改良柵は川の水位を考え開発されたのだろうか?と思った。なぜなら、川の水の水位は常に一定ではないからだ。

 

そして問題と思うことは、人びとが電気の危険性を認識していないということと、生き物に電気を使い痛みや苦しみを与えるということだ。

 

他者に危害を加える発想や開発は当然危険なものである。

 

2015年7月19日、静岡県伊豆市で電気柵による死亡事故が起きている。その他に兵庫県で2009年と2011年に電気柵による死亡事故が起きている。

 

2015年7月19日に起こった事故は、電気柵設置者が法令違反の自作電柵を設置していたことにより起こった。

 

法令違反の電気柵は各地で設置されている。

 

法令違反である自作の電気柵で意図的に動物を殺害している人もいるほどだ。

 

山梨県で行われた電気柵設置説明会では、電気柵の安全管理や使用より「獣害を防ぐにはどう電気柵を使うべきかという視点が主だった」という。

 

わたしの住んでいる管轄の自治体は、電気柵の設置後のメンテナンス指導や、安全管理調査など行っておらず、事故が起きた場合、電気柵を設置した人と被害者とのやり取りになるとう。

 

しかし、電気柵は各自治体が農家に推進をしているところもある。推進するなら自治体は使用者に安全に使用する周知を徹底し、その後の安全確認や適切な使用確認の責任を果たすべきでないだろうか。

 

電気柵を誰でも設置(自作)できる社会構造の問題もある(ホームセンターなどに売っている)。

 

電気柵による人身事故が起きているにもかかわらず、安全に対する管理体制が不十分であることはどういうことだろうか?と思う。

 

野生動物と人間との間で生じている問題を考えるさいは、生き物に危険ではなく生態系に悪影響を与えない方法の発想が肝心だ。

 

それが高度な人間社会の構築に役立つのではないだろうか。

・高度な人間社会→成熟した人間を育てるという意味で使用。成熟した人間が育つと、物事に対し平和的解決策を見出す機会が多くなる。

 

野生生物に痛みや苦しみを与えず、環境負荷の少ない方法を開発すべきだとわたしは考えているが、本質は野生生物が生活に困ることなく生存できる自然環境の整えを急ぐことだ。

 

 

犬の春ちゃん(♂11歳)の目線の先には・・・。

 

台所で何かを物色している鹿のすぐるちゃん(♂4歳)。

 

すぐるちゃん、なにしているんだろう(笑)。

 

野生生物にやさしく思いやりある発想で問題を解決していこう。

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