午後から母親が家に来た。
母親と会うのはとても久しぶりで、以前いつ会ったか覚えていないほどだ。
母親が庭に入ると、犬たちは挨拶に行き、鹿のすぐるちゃん(♂4歳)は少し警戒しながら挨拶に行っていた。鹿ののぞみちゃん(♀推定4歳)は離れた場所から母親の様子を見ていた。
母親が室内に入ると、犬たちとすぐるちゃんも室内に入ってきたが、すぐるちゃんは少しすると庭に出ていき、のぞみちゃんの側にいた。
のぞみちゃんに対するすぐるちゃんの気遣い(と、母親が自分たちに危害を加えない人という報告)だろうと思った。やさしいすぐるちゃん。
母親はすぐるちゃんの顔を見て、「やさしい顔してるな~」と言っていた。母親は子ども(わたし)の様子や変化なのには全く気づかないが、なぜか犬鹿たちの変化はだいたいわかる(笑)。
たしかにすぐるちゃんは以前に増しやさしい表情になっている。
母親はすぐに帰ったが、その間、犬たちも落ち着いていた。
犬たちが昔と違い落ち着いているので、母親は犬たちに「しんどいのか?」と言っていた。
わたしたちは犬に対して、元気=「はしゃぐ」などのイメージを持っていることが多いが、ストレス度の低い犬は、挨拶が済むと自分の時間をすごしたり、来客者の側で休んだりする。
来客に対し、犬が激しくよろこぶのは興奮(ストレス)であり、それが来客中ずっと続くというのはストレスによる興奮度が高いという状態だ(=冷静になり落ち着くことができず犬はつらい状態)。
我が家は、PONOPONO犬育てを実践してストレスマネジメントを行っているので、来客時の挨拶は年々穏やかになり、興奮することが非常に少なくなっている。
今日の母親の来宅でわかったことは、鹿たちもすごく落ち着いていたということだ。
以前は、室内に入った母親に対し、すぐるちゃんは母親の背中に前脚をかけたり、母親の体に頭を強く押しつけたりしていた。
すぐるちゃんはストレスのかかり具合が特にわかりやすい。たとえば、ストレスがかかっていると、ちょっとした刺激で興奮しやすく、飛びついたり、服を口で強く引っ張ったりといった行動をする。
このようなすぐるちゃんの行動は犬たちの興奮した状態とよく似ている(というか同じ)。
犬鹿たちが対処できないような刺激にさらさない生活を続け、犬鹿たちの気持ちを尊重することで、ストレスが大幅に減少し、犬鹿たちは落ち着いて状況判断しやすくストレスがかかりにくくなる。
すぐるちゃんも犬たちも落ち着いた状態だと、冷静に物事の判断ができるので、相手が困るようなことはしないようになる。
すぐるちゃんは以前、興奮するとわたしに飛びつきわたしの体に体重をのせていた。そのことでわたしが転倒するので、その後すぐるちゃんはわたしの体に自分の体重をのせることをやめた。
それからというもの、すぐるちゃんはうれしくなるとわたしの背中に前脚2本をのせるが、体重をかけないのでわたしは転倒することはない。
すぐるちゃんのこの行動から、すぐるちゃんは相手を気遣う能力とやさしさ、判断や考える能力を持ち具えているということがわかる。
「動物は何をするかわからない」と動物が理性を持ち合わせていないようなことを社会で言われていることがある。しかし、動物たちは実にさまざまな能力を持ち、それを平和的活動に使っていることが多く動物たちは理性を持ち具えている。
問題は、動物に対するわたしたちの接し方やかかわり方にある。
わたしたちは、他の動物種たちに対し、恐怖や痛さ苦しみ、孤独、ストレスなどを与えないようにしたい。
動物たちにたいする偏見や決めつけなどをなくし、対等にかかわりたい。
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