午前から曇り空で、夕方近くから大粒の雪が降ってきた。明日の朝、雪が積っていないといいなと思う。

 

我が家では鹿2頭を保護していることから、鹿たちの観察が日常的にでき、わたしが今まで知らなかった鹿たちの姿を知ることができている。

 

その中のひとつに鹿たちのお尻の毛がある。

 

鹿たちはお尻の毛が白く、白い部分の毛が膨らみ広がることがある(白い尻毛を「尾鏡・びきょう」という)。

 

一般的に知られているのは、鹿が身に危険を感じたときにお尻の毛がひらき、白い部分が広がるというのがあるだろう。

 

鹿のすぐるちゃん(♂4歳)警戒してお尻の毛が広がっている。

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鹿たちは集団で生活をしている(しかし、狩猟や「捕獲」により自分や家族・仲間が人間に追い立てられたり、捕まり殺害されたりした場合、家族や仲間とはぐれたり、家族や仲間を失ったりして、単独で行動している鹿も実際にいる)。

 

鹿のお尻の毛が白いのは、家族や仲間に危険喚起をするためという説がある。白い毛は薄暗い場所でも目につきやすく、家族や仲間がそれに気づきやすいというものだ。そして、お尻の毛は家族や仲間とはぐれないように役立っているという。

 

動物は他の者(家族や仲間)の様子(感じていること)をよく見ている。それが自分の身を守り、生存に繋がるからだ。わたしたちもそうで、誰かが「危ない!!」と叫んだら身を構えるのではないだろうか。

 

鹿たちは危険を察知したさい、鳴くこともする。鳴き声とお尻の毛から鹿が警戒しているかそうでないかをわたしたちは知ることができる。

 

その他に、鹿のお尻の毛がひらくときがある。

 

我が家のすぐるちゃん(♂4歳)とのぞみちゃん(♀推定4歳)の観察事例によると、ふたりが追いかけっこをして遊んでいるときにお尻の毛が広がっている。これは毎回そうではなく、ある程度興奮(たくさん走る)ことで起こる。そのときは、口横に泡(唾液)が付着している(笑)。

 

他には、くしゃみをしたときにもお尻の毛がひらく。これは見ていて口がゆるんでしまう(かわいすぎて)。

 

うれしいとき、例えば鹿たちの好きな食べ物が目の前にでてきたときは、尻尾の毛はひらき広がるが、のぞみちゃん(♀推定4歳)はお尻の毛は広がらない。すぐるちゃん(♂4歳)は少し広がる。

 

お尻の毛の広がりでとてもレアだと思ったのは、のぞみちゃんが寝ていて夢を見ながらお尻の毛が広がったときだ。

 

そのときの動画はこちら。動画後半にお尻の毛が広がってくる。

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夢は経験したことが断片的に出てくる現象(経験の整理)だそうで、悪夢の種類には、PTSDが関係しているという。起きているときはフラッシュバック、睡眠中は悪夢となるそうだ。

 

のぞみちゃんは、この動画のときにどのような夢をみていたのかわからない。のぞみちゃんは人間のひどい暴力によりPTSDを発症させているので、怖い夢を見ていたのかもしれないと思う一方、すぐるちゃんと楽しく走っている夢を見ている可能性もあるかもしれないとも思った。

 

鹿たちは、緊張などによる筋肉の働きからお尻の毛を逆立てることや、鹿たちは夢をみることからも、鹿と人間との共通点を知ることができる。

 

鹿はしっかりと状況を判断(把握)し、生存を可能する能力を発達させ、家族や仲間と協力し合い生活をしている。

 

そして、鹿たちは感覚・感情を持ち経験したことを記憶する。

 

これらは、鹿がわたしたちと同じ動物であることを示す。いわば仲間なのである(人間と鹿たちは進化の途中で枝分かれしたにすぎない)。

 

人間以外の動物種を人間と全く異なる動物として見るのではなく、共通する部分や異なりを知ってみよう。そして、同じ動物として種差別することなく、対等で種や個々動物を尊重しかかわり、思いやりの域を広めよう。

 

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