昨晩、眠りにおちかけているわたしに鹿のすぐるちゃん(♂4歳)が、とてもおもしろいことをした。

 

すぐるちゃんは毎晩、布団に入ったわたしの手を念入りに舐めたり、咥えたりして「おやすみ」の挨拶をしてくれる。

 

それが済むとすぐるちゃんはマットの上に寝に行くのだが、昨晩はそうではなく、ほぼ寝ているわたしのところへ再びやってきた。

 

わたしはほぼ寝ていたので、ボーっとすぐるちゃんの様子を伺っていると、すぐるちゃんは布団を一枚ずつめくった後、それでも起き上がらないわたしに対し、わたしがつけているマスクを咥えて思いっきり引っ張り、引っ張った状態でマスクを口からはなした(笑)。

 

これにはさすがに目が思いっきり覚めて大笑いした。

 

すぐるちゃん、なかなかによく考えている(笑)。

 

すぐるちゃんのわたしに対する「おきなさ~い!」がよくわかったし、最初は布団をめくるだけという、ソフト(気遣ってくれている)な方法を採用しているところにも感心する。

 

すぐるちゃんは自分の意思表示に服を引っ張ったり、前脚でドアをトントンしたり、わたしに頭をすり寄せるなど様々な方法をその時々で採用するので、わたし自身、すぐるちゃんの必要としていることがわかりやすい。

 

家畜化された犬ではない野生産まれの鹿でも、このように意思疎通ができることによろこびを感じている。

 

「へへぇ~ん。マスク引っ張ったよ~」とのすぐるちゃんの歯には食べかすがついている(笑)。

 

ところで、ツイッターで教えてもらった「グリーン」というドキュメンタリーを見た。

 

このドキュメンタリーは2012年のものなのだが、現在に続いている内容であることから、ぜひ見てほしいドキュメンタリーのひとつである。

 

●ドキュメンタリー「グリーン」はこちら

↓↓↓

 

インドネシアで保護されたオラウータンを通して、地球で起こっていること、野生動物たちに起こっていることを伝える内容になっており、非常によく考えられた構成になっている。

 

そのため、見る者に対し数々の大事な気づきを与えてくれるドキュメンタリーであると思った。

 

保護されたオラウータンはグリーンと名付けられ、手厚い介護を受けていた。

 

グリーンはなぜ、人間に保護されることになったのか?

 

その詳細は「グリーン」を見てほしい。

 

グリーンは森林破壊と資源開発の犠牲者である。

 

先進国のパーム油や紙(パルプ産業)の消費がインドネシア熱帯雨林の生物多様性という宝物を奪い続けている。

 

自然林伐採と土地開拓の壊滅的な影響を示す視覚的なドキュメンタリーであるため、わたしたちの生活のあり方を考えるきっかけになるかと思う。

 

先進国に住む人々の暮らしのために、途上国の自然環境やそこに棲む生き物、そして人びとが犠牲になっているのだ。途上国で起こっていることは決して他人事ではなく、わたしたちの暮らしに密接している自分事なのだ。

 

自然環境破壊や汚染はわたしたちの国でも行われていることから、世界で起こっていることと自国で起こっていることの内容は同じだ。

 

各国で、その背景や規模は異なるが、自然破壊が及ぼす影響はどの国でもよく似たことが起こっている。

 

人間による自然破壊は凄まじい威力を持ち、野生動物たちの家と食糧を一瞬にして奪う。

 

家と食糧を急に失った野生動物たちは途方に暮れるだろう。その様子も「グリーン」に映し出されている。

 

家も食糧もないということは、今までの生活がすべてなくなるということだ。

 

それはそういうことだろうか?

 

種がそれぞれ平和的に生息地を共有しながら生活をし、種それぞれが、種独自の生き方(習性)をしていたその、個々動物たちの独自の生き方すべてを奪われるということだ。

 

中には、人間に「捕獲」された動物たちは売買される。その間(生きている間)、計り知れない野生動物の苦痛と絶望、恐怖があり、精神は痛ましく崩れ、体調も崩す動物が無数に存在するだろう。

 

個々の野生動物たちは人間によって破壊される自分たちの家を見てどのように感じているだろうか。

 

破壊された後に映る風景は、野生動物たちが今までに見たことがない風景であることは間違いないだろう。

 

野生動物の生息地破壊は(=自然破壊)、野生動物たちが生活できない環境にし、野生動物たちから身体的、精神的豊かな生活を奪う。

 

わたしたちは地球や他の生物たちにどのようなひどいことを行っているのかをまず知ることからだと思う。

 

地球で生きるわたしたちは、自分の生活が自然環境や野生動物への強大な暴力から作られている事実を知らなくてはいけない。

 

そして、そのことを自覚して自然環境を破壊しない、他の生物を犠牲にしない平和的選択に個々が意識をし、自然動植物と共存することを学ばなくてはいけないと思う。

 

「グリーン」を見て、2019年11月4日にアフガニスタンで亡くなられた中村哲さん(ペシャワール就任医療活動や「緑の大地計画」を行われていた)の「豊かさの考えを変えないと」という言葉を思い出した。

 

真の平和とは?真の豊かさとは?

 

犠牲を生みださない生活形態を構築していける社会・世界を切望する。

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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。

 

人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。

 

そして、みなさんの意見を聞いたり、動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。

 

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WDI代表 岡田友子

 

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