今日は、ナショナルジオグラフィックTVで【全編配信】「インドと虎と未来と」(声:新田恵海)を見て、いろいろと興味深かった。
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インドは20年以上、トラを保護する活動を国をあげて行っているそうだ。その活動は、大規模で、トラの個体数管理調査には1000人を超える人たちで行われていた。
トラの個体数調査は、足跡や糞、身体の模様などから個体を識別し、DNA検査も行われていた。そして、テクノロジーを駆使し、1000人もの人たちから次々とデータが本部に届くようになっていた。個体数調査の方法が科学的で感心した。それに加え、個体数調査を行う人たちは、トラの足跡や糞がいつ頃のものであるかの知識やトラの行動を察知できる能力(例えば、トラがこちらに向かって歩いてくるだろうなどの判断)が必要とされる。
トラの調査で、毎年命を落とす人がいるそうだが、それでも、きちんと調査を続けトラの個体数回復に向け、日々数々の努力が行われている。
個体数調査の結果は、トラが生息する数か所の生息地により、個体数の増加、減少が見られたが、総合的にはトラの個体数は増加していた。
特に興味深かったのは、トラを保護することで他の種の個体数も増加したことと、トラの生息地が飽和状態でも個体数を増加させているという2点だ。
このことについて解説されていなかったので、推測や想像しかできないが、トラを保護する活動の様々な要因が他の種の個体数をも増加させているということだろう。
飽和状態でも個体数を増加したことについては、トラが飽和状態の環境に適応したのか?トラを保護することで健全な生態系が機能しているからなのか、それとも、「飽和状態」だという人間の思い込みだったのか?など、いろいろと考えてしまう。
一方、生息地が分断された一か所の場所では、今回の調査でそこに棲んでいた2頭のメスのトラを確認することができなかった。
生息地の分断は、野生動物たちにとって大打撃であり、そのような場所を作らないようにする必要がある。
日本でも、分断された自然環境=野生動物の生息地が数多くある。
そのため、生存し続けられない種もいることだろう。
人間は、過去から現在にわたり、十分すぎるほど自然環境を破壊してきた。
これからの活動は、自然環境を保護し、より豊かな森林を後期に残していく取り組みが必要ではないかと思う。
インドは国をあげて大勢がトラの保護活動をしている。その精神をみならいたい。
野生動物については、密猟や乱獲、狩猟、「捕獲=捕殺」など、種を絶滅させる要素が多くある。現在行っているこれらの行いをわたしたち人間はやめるべきだ。
インドのトラの保護からも見えてきたように、一種を保護することで種の多様性を健康にすることができる(=種の多様性が安定し生態系が正常に機能し始める)。
個体数にかかわらず、野生動物は保護をするという精神が必要だと改めて思った。
野生動物にとって人間から危害を加えられない安全な生息地と食糧の確保、これが最も大事である。
野生動物への理解を深め保護をし、平和共存をしよう。
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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。
人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。
そして、みなさんの意見を聞いたり、動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。
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みなさん一緒に野生動物たちの現状や犬やその他の人間と関わる動物たちの課題について考えていきましょう!
WDI代表 岡田友子
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