昨日の野生動物についてのお話会で紹介した、「野生動物は感情・感覚を持ち合わせています」の内容をブログでも紹介したい。
シカを含め哺乳類は、わたしたちと同じように感情や感覚を持ち合わせている。
感情や感覚は哺乳類以外の動物種も持ち合わせていることが近年の研究であきらかになってきている(たとえば、サカナやタコ、カニなども痛みを感じるし、イカは自制心を持っているなど)。
なので、スイスではロブスターを生きたまま熱湯でゆでること法律で禁止したり、イギリスではすべての動物が意識と感覚を持ち具えた「衆生」である法案が可決されたりしている。
他の国では、動物たちの苦痛に目が向けられ、道徳的配慮が人間以外の動物に広がっている。
一方、日本では人間以外の動物に対して道徳的地位向上があしふみ、または後退しているので、動物たちの身体的、精神的苦痛について少しでも多くの方に関心を持っていただきたいと思っている。
こちらの写真↓はシカののぞみちゃん(♀推定4歳)を違法罠からレスキューした3日目頃の様子。
のぞみちゃんは、痛みと絶望の表情をしている。
こめかみは窪み、目は絶望的であるこをあらわしている。この表情から当時ののぞみちゃんの苦痛を感じ取ることができる。
この写真ののぞみちゃんの表情は、わたしたち人間がひどくつらいときの様子と非常によく似ている。
わたしたちもひどくつらいときは、顔がやつれ、目はうつろになる。
こちらの写真↓は、のぞみちゃんが痛みと恐怖、絶望から解放されたときの様子。
先ほどの写真の表情との違いがおわかりだろうか?
この写真では、のぞみちゃんの目はまぁるく穏やかになっており、口元は力が入っておらずニッコリとなっている。
シカたちも、わたしたちと同じように、苦しみを感じ、痛みを感じる。
そのシカたちに、「わたしたちはどのように接し、かかわっていくことが求められるだろうか?」という問いに、あなたはどのような答えが出てくるだろうか?
わたしは、シカたちに身体的痛みや苦しみ、精神的痛みや苦しみを与えないかかわりが必要で、それがわたしたち人間がすべきことだと思っている。
多くの人が苦痛を経験したくないように、シカたちもそうである。
シカたちはわたしたちと同じ、生きているのだ。
生に人間も他の種も差異はない。
それぞれの種、個々動物たちは、みな大事な存在だ。
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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。
人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。
そして、みなさんの意見を聞いたり、動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。
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WDI代表 岡田友子