今日はみなさんに語りかけたいブログ内容なので、「でまます」の敬体で記事を書こうと思います。

 

今日の最高気温は一度でした。寒い中、犬のひよりちゃん(♀8歳)は庭で、地面に背中をこすりつけてゴロゴロしていました。

「ゴロゴロ楽しい~」とひよりちゃん。

 

現在、日本の山にはおびただしい数の罠が仕掛けられています。

 

罠というのは、無差別に生物を殺し、傷つけるものです。

 

2018年に違法くくり罠にかかったのぞみちゃんをレスュキューした時の写真です。

いつ罠にかかったのかわかりませんが、活動時間、夜暗くなってから朝方とし、発見はその日の夕方6時でした。

 

その間、のぞみちゃんはこの場所でジッと痛みと恐怖、不安、絶望を抱え身をひそめていたのです。

 

犬の散歩中にのぞみちゃんをわたしが発見し、仕事帰りに同居人が直行で現場にきてくれので、毛布なしでのレスュキューになりました。

のぞみちゃんはくくり罠のワイヤーをなんとか外そうと、激しくうごいたり、歯で噛み切ろうとしたりして、脚だけでなく、顎骨も負傷していました。

 

のぞみちゃんの脚は、数センチの皮一枚で繋がっている状態でした。

 

そのまま、病院へ行き、脚をつなげてもらったものの、その後、皮膚や肉は腐ってきました。

 

 

皮膚と肉の腐りに、絶望を感じた時。

 

肉と皮が腐りきった後、再生医療を試みました。

ここまで回復していましたが、途中で骨が折れていることがわかり、断脚手術となりました。

 

個々をこれほどにまで、苦しませ、痛みを与える、このような危険な物がなぜ、売られ、全国の山などに設置されているのでしょうか?

 

国策として行われている野生動物の「個体数管理」が、この現状を作りあげていますが、それに加え、社会の格差の広がりや人々の意識の問題もあると思います。

 

動物を「駆除」するというのは過激であるにもかかわらず、社会で採用されていることを問わなければいけないのではないでしょうか?

 

殺してしまえば問題は解決すると思っているのかもしれませんが、現状はそんな簡単ではありませんし、倫理的問題があります。

 

アメリカも現在はこの「個体数管理」について激しく議論されており、殺さない方法(避妊プログラム)を採用している州が増えてきています。さらに、野生動物との共存を目指し、多額の予算をついやし野生動物横断道路の建設もしています。

 

そもそも、「個体数管理」が適切なのかどうかも定かになっていません。個体数管理を行うことで、予期せぬ事態を引き起こす可能性も示唆されていますし、実際に「駆除」といいおこなった結果、人間が考えていた景観と異なる状態になっている島や地域があります。

 

罠の危険性については、罠の殺傷能力と人間の感覚の麻痺を引き起こし、殺生をどんどんおこなう人を増加させてしまうという問題もあるかと思います。

 

罠は大昔から人間が使用してきた原始的なものでありますが、今、この社会で使用するのはあまりにも時代遅れのことではないでしょうか?

 

大昔から行われてきたことを現在も変えることなく行っているということは、わたしたちは何も成長していないという証拠になるのではないかと思います。

 

他の国では、殺すのではなく、共存の道を何十年も前から探り始めており、現在、その効果が形になってきているところです。

 

感覚・感情ある動物たちを殺傷する道具を簡単に購入でき、設置できる社会の危険性について、このブログで何度も取り上げていますが、それが、人びとになかなか伝わらない現状です。

 

「駆除」=「殺す」ということが普通であることに大きな問題があるのですが、「普通」になっているので、多くの人は「駆除」がおかしいとはまったく思いません。

 

逆に「なぜ『駆除』してはいけないのか?」と質問されるほどです。

 

感覚・感情ある動物を「殺す」ということは、どういうことなのか今一度考えてみてほしいです。

 

あなたは、あなたが罠にかけられてもいいのですか?

 

あなたの子どもや家族が罠にかかって、想像を絶する恐怖と痛みを経験し、殺されてもいいのですか?

 

罠にかかった、子どもや家族を見て、あなたは何を感じ、どのようなことを思いますか?

 

 

わたしたちは、個々の苦しみを生みださないよう、行動すべきではないでしょうか。

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