午前中、離れ部屋や駐車場の片づけを大急ぎで行っていた。なるべく物を減らしたいと思うのだが、活動するにあたりさまざまな物が必要になり、置場をどうしようかと考えている。

 

生活や活動を行うにつき、無駄を可能な限り減らしササッと動けるようにしたいと思うので、物を減らすのが一番効果的なのは理解しているつもりだが、ため込んでいる物が結構あるので、定期的に物の整理を行わないといけないな~と思っている。やることがたくさんありすぎる(苦笑)。

 

今日は、エネルギー開発が鹿の生息地利用に影響を与える研究記事を読んだ。

 

ワイオミング大学の研究者たちが行った研究で、「ミュールジカは、そのような(エネルギー開発)人間の妨害に近い場所では、たとえ質の高い資料があっても避ける」ということがわかった。

 

研究は野生の鹿、146頭に首輪をつけ2013年3月から2015年3月までの間モニタリングされた。

 

鹿は何よりもセージブラシの成長が盛んな場所を好み、冬の鹿の主食であるセージブラシの生産量と利用量を測定したそうだ。

 

その結果、人間の妨害は鹿の飼料利用に悪影響を及ぼすことを発見したという。

 

記事にはこう書かれている。

ワイオミング州グリーンリバー盆地において、道路や抗井などの石油・ガス開発インフラによってミュールジカの生息地が1エーカー取られるごとに、平均して4.6エーカーの利用可能は飼料が失われることがわかった。

つまり、ミュールジカは人間活動範囲や開発、その周辺を避けるため、その地の植物を食べることができなくなり、食糧資源が大きく失われるということだ。

 

研究者たちはこう語っている。

ミュールジカは撹乱に近い場所を避け、撹乱から遠ざかる傾向があり、撹乱に近い場所では警戒行動を強めた。

 

(中略)人間の妨害によるシカの飼料の間接的な損失は、道路や抗井などの石油・ガスインフラによる直接的な生息地をはるかに上回っていた。実際、3つの調査地域すべてにおいて、人為的な撹乱により、利用可能な餌の利用が10.5%減少したが、建設による直接的生息地の損失はわずか2.3%であった。

わたしたちが開発されている面積を(目視で)見て、「シカたちの生息地が失われた」と思っていても、シカたちの食料喪失面積は開発された面積よりもっとあるということだ。

 

研究によると、生息地の損失は地域によって大きく異なるという。その理由は、セージブラシの生産性の高さと人為的撹乱の強度が関係していると考えられているそうだ。

 

日本の山では無謀で乱暴なエネルギー開発が行われているが、このことがどれほど生物多様性や生態系に悪影響を与えているかは深く考えなくてもすぐにわかることだろう。

 

生態系の健康を管理してくれている野生動物たちの居場所がどんどん失われ、野生動物たちの姿が見えなくなってからでは時すでに遅く、この非常に重大な問題に対し現代人はどう考え、対処するのだろうか。

 

鹿を含めすべての野生動物を保護する活動にシフトしていくべきだと思っている。

 

鹿のすぐるちゃん(♂4歳)。寒いので身体の毛をポワポワさせて体温調節~。

ポワポワして寸胴になっているので鹿の身体じゃないみたい(笑)。

 

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参考文献

University of Wyoming Research details impact of energy development on deer habitat use

Science Daily、(最終閲覧日:2021年12月1日)。