メイン州内陸水産野生生物局とメイン州疾病管理予防センターの調査によってフェアフィールド地域で捕殺された一部の鹿で高レベルのPFASが検出された。メイン州内陸水産野生生物局は2021年11月23日、その地域の鹿については食べないように勧告した。

 

PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は、難分解性で残留性の高い性質であることから「永遠に残る化学物質」とも呼ばれている。

 

PFASは、焦げつき防止の調理器具、汚れをはじく衣類、食品接触材、洗剤、クリーニング製品、消火剤など、さまざまな用途に使われているそうだ。

 

近年になり、PFAS の汚染が地球規模で広がっていることが認識され、多用に広く使用されているため自然環境の至る所に存在していることが確認されたそうだ。「4,000 種類以上もの PFAS 化合物が、現在では地球的規模で環境中に含まれている可能性がある」ということだ。飲料水、農地、家庭環境のPFAS汚染の拡大が深刻化しているという。

 

メイン州内陸水産野生生物局サイトにはこう書かれている。

PFASは環境中で容易に分解せず、非常に長い間土壌中に存続する可能性があります。それらはまた、彼らが食べる食物と彼らが飲む水を通してこれらの化学物質にさらされる野生の狩猟動物、魚、家畜、そして人間の血液と器官に時間とともに蓄積することができます。PFASにさらされた人々の研究は、血中の化学物質の量とコレステロール値の増加、ワクチンへの反応の減少、肝酵素の増加、妊婦の高血圧または子癇前症のリスクの増加、および腎臓または精巣癌。

 

PFASは体内に入ると取り除くことができず、PFOSは主に肉に含まれるそうだ。

 

米国のほとんどの人は、血液中にある程度のPFAS(特にPFOAとPFOS)を持っているそうだが、米国疾病予防管理センターによると、血液からPFASを除去する治療法はないという。

 

世界各国でPFASの規制が強化されてきているが、PFASはわたしたしの日常に溢れている。

 

私たち人間が作りだす化学物質が地球全土を汚染し、ここに棲む人間以外の動物種たちにも多大な影響を与えているという事実に、みなさんはどのようなことを思われるだろうか。

 

わたしたちの生活基盤でもあるこの惑星の健康を考え、ここに棲むすべての生物の健康を保証できる活動を行っていかなければいけないとわたしは思う。

 

PFAS汚染による環境問題や生物の健康問題の増幅は明らかだが、この問題の解決策は明確ではないという。

 

PFASの汚染に加え他の化学物質(農薬や除草剤など)の汚染や放射能の汚染があるわたしたちの生息地の問題はとても大きいと思う。

 

地球環境に配慮した活動を行っていきたいよねっと思った方は、にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。

     ↓↓↓

にほんブログ村 環境ブログ 自然保護・生態系へ
にほんブログ村

 

参考文献

Deer Consumption Advisory MAINE DEDARTMENT OF Inland Fisheries & Wildlife、(最終閲覧日:2021年11月30日)。

「PFAS 汚染『永遠に残る化学物質』との闘い」アジレント・テクノロジー株式会社、(最終閲覧日:2021年11月30日)。

「『永遠の化学物質PFAS』の規制が世界的に強化」一般社団法人日本バルブ工業会、(最終閲覧日:2021年11月30日)。