昨晩、息を引きとった保護鹿さん。保護鹿さんの名前を決めようとしていたのだが、名前で鹿さんを一度も呼ぶことなくすぎた・・・。鹿さんの名前は「のぼるくん」にしようかと同居人Kと話をしていたので、2021年11月16日に保護した鹿さんをのぼるくんと言うことにした。

 

のぼるくんの亡骸。

 

昨晩は、獣医師の到着が遅く、のぼるくんを長く苦しませてしまった。今回の事からも思うことはたくさんあるが、気持ちと頭が整理できてからブログに書こうと思う。今はまだ、ボーっとしている。

 

野生動物たちは、人間活動により、生息地をどんどん失い生活に困窮している。その中、道路や人工物、罠や狩猟、猟犬などの脅威に直面し暮らしている。

 

生きているだけで、殺される野生動物たちの生涯はどれほど過酷で苦しみ、痛み、悲しみ、恐怖、孤独が多いことだろうかと思う・・・。

 

大変過酷な環境下で生活している野生動物たちに、わたしたちはもっとやさいく思いありある行動をしなければいけない。

 

のぼるくん、たくさん苦しい思いをさせてごめんなさい。今、苦しみがなくなり、無になったね。無になっても、のぼるくんが生きていたということは家族や仲間、友だち、そしてわたしも記憶しています。安らかに。

 

今日はのぼるくんの火葬の準備をしたり、たまっていた洗濯物をしたりしながら一日をすごし、犬鹿たちと少しお昼寝をした。

 

わたしは、17日の長距離運転で腰に負担があったようで今朝から腰が曲がらず、靴下を履くのに一苦労だった。ぼちぼち動きながら片付けなどしていると、鹿のすぐるちゃんがくっついてくる。今日一日鹿のすぐるちゃん(♂4歳)はわたしの引っつき虫さんだった。

 

のぼるくんが息をひきとり、わたしが室内へもどると、すぐるちゃんがたくさん慰めてくれた。わたしの側で頭を低くしジッとして手を念入りにやさしくなめてくれたり、側で休んでくれたり。のぼるくんが息をひきとったことを理解しているすぐるちゃんだが、すぐるちゃん自身、とても冷静でわたしを気遣ってくれるやさしさに心から「ありがとう」と思う。

 

のぼるくんの保護で、さまざまな問題を再確認したのだが、一番の問題は病院だ。施設が整い、野生動物に知識や技術がある獣医師による受け入れ態勢がない状態では、素早く行動ができない。それにより、保護動物に苦痛を与える時間が長くなる。

 

他の国のように、各都道府県(州)に24時間体制の野生動物の病院、最低1病院はつくってほしいと思う。

 

現在社会に野生動物を「殺せ」という声が渦巻いているが、それが「守ろう!」「野生動物たちの暮らしを尊重しよう!」「困っていたら救護しよう!」という声が大きくなる社会への希望を捨てず、残りの人生地道な活動をやっていきたい。

 

ところで、友人が「フランスですごい動物福祉法が成立!」という記事を書いていた。

 

フランスで新たな動物福祉法案が可決され、動物福祉の大きな前進となる。

 

友人が海外メディアから調べた内容が記事に書かれているので引用したい。

 

フランスで新たな動物福祉法案が可決された。

この新法により犬猫の展示販売が禁止され、サーカスやイルカ水族館での動物の使用が段階的に廃止される。

動物福祉の大きな前進だ。

なお、日本では動物「愛護」法案と紹介されているが、動物「福祉」法案である。

海外メディアの複数の記事からわかったことを少し紹介したい。

それによれば、この法律には次のような措置が含まれている。

  • サーカスやイルカ水族館での動物の使用の段階的に禁止。
  • オンラインでの動物販売の規制強化。
  • 新たにペットを飼う際に、責任と費用を理解していることを示す証明書に署名。
  • 動物を捨てた場合の罰則の強化。
  • フランス国内の最後のミンク養殖場の閉鎖。
  • 初等教育、大学、高校のカリキュラムにペットを尊重することを盛り込む。

これにより、2024年以降、ペットショップでは犬や猫の販売ができなくなる。

飼育放棄された犬猫の展示は、公的な団体を通じて里親を募集している場合に限定される。

また、公道から見えるペットショップでの動物の展示も禁止される。

ペットのオンライン販売は、認可されたブリーダー以外は禁止される。

遺棄や虐待の罰則も非常に厳しいものになっている。

本当にすばらしいと感じる。人間以外の動物たちへの扱いについて多くの人が関心を持ち、動物たちの苦しみに共感しているのがわかるし、動物「福祉」について長年議論されてきたこともよくわかる。

 

友人の記事にはさらに詳しい内容が書かれているので興味のある方は、こちら↓↓↓

 

今日の犬鹿たち

↓↓↓

春ちゃん(♂10歳)は日向ぼっこ。

 

鹿ののぞみちゃん(♀推定4歳)は日陰でひとりの時間を過ごす。少し悲しそうな表情をしている。のぼるくんが亡くなったことはみんなよくわかっている。

 

ひよりちゃん(♀8歳)は、気分がよくなり庭でゴロゴロ~。

 

 

すぐるちゃんは、のぼるくんが亡くなったことを悲しんでいる表情を今日一日している。

動物たちの感情による表情はとてもわかりやすい。

 

わたしは悲しい気持ちと悔しい気持ちなどいろんな感情が出てきているので、わたしもそのような表情になっている。なので、犬鹿たちが気にかけてくれ、わたしの様子を見にきてくれていた。

 

今は、通常に近い時間をそれぞれが過ごしている。

 

種の違う動物たちとかかわることからは、本当に多くのことを学び、人間としてどういるべきかという問いをわたしにいつも投げかけてくれる。

 

フランスの動物福祉法案からもうかがえるのは、人間と他の種の存在が直接的・間接的に身近だということで、わたしたちの社会も他種への偏見や差別などを捨て、種の個々に目を向け、個々の苦しみをなくしていく努力は必要なこと。

 

人間以外の動物たちに対する扱いを見直し、動物たちに苦痛を与えないよう環境改善していこう。

 

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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。

 

人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。

 

そして、みなさんの意見を聞いたり、動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。

 

・お問い合わせフォームはこちら→https://ws.formzu.net/fgen/S41599574/

 

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