今日は朝から大変な出来事があった。
午前9時前に鹿ののぞみちゃん(♀推定4歳)が大慌てで室内へ逃げ込んできたのだ。しばらくして大きな銃声が聞こえ、その後連続して2回聞こえ、その後さらに1発の銃声が聞こえた。
同居人Kが銃声の聞こえた方へ向かうと、公道に銃をもった男がいたそうだ。しかも、Kが管理している田んぼのすぐ横にいたそうだ。
装いから猟友会メンバーであることは明らかで、真横に民家があるにも関わらず発砲していたのだ。
日曜日で役所が休みなため警察に通報をした。わたしも現場に行きたかったが銃声で犬鹿たち(プラスわたしも)大パニックに陥ったため、落ち着くのを自宅で待っていた。
落ち着いた頃にわたしも現場に行き、狩猟者に「ここで発砲したのですか!?民家あるところでなんで発砲しているんですか!?銃声に驚き家族は大パニックになっています。やめてください!」と言った。
するとハンターは「銃はどこでも使える」というので、「民家ある場所や公道などあるところはダメですよね。そして民家から200メートル離れてなければいけないというルールがありますよね!」と言いうとハンターは黙った。男はすごい目つきでわたしを見ていたが、わたしはその脅しには負けたくないと思った。暴力には負けたくない。
使用されたのは散弾銃かどうかは不明だが、危険すぎる。
しかも、この場所は観光地でもあり、男の銃口が向く山は日頃から山へ登る観光客が通る山道がある。そんな場所で猟をしているという。
さらにだ、猟期は明日15日からだ。
銃の発砲は平面で行うべきとされており、山下の公道から山上めがけて発砲するのは禁止と猟銃の関する資料に書かれていた。
警察の方が到着し対応をしてくれ、その後に専門の警察の方たちが狩猟者に聞き取りをしてくれていた。そこで判明したのが、なんと今日の狩猟(10人集まり行う)に市の鳥獣対策担当者がいたのだ!!これは大問題だ。
さらに、猟には猟犬2頭も参加しており放しているという。おどろき言葉もでない。のぞみちゃんが大急ぎで室内に避難したのはもしかしたら裏山に猟犬が来ていたのかもしれないと思った。以前も来ていたので。
民家が建ち並び観光地であり人が訪れず場近くの山で猟犬を放し、銃をぶっ放しているのだ!
ありえない出来事にわたしはさらに混乱したが、よくよく考えると、何年も前から役所に猟犬や銃の苦情を言いに行っているにもかかわらず、全く改善されず自体は悪化していた。役所の担当者は「猟友会に注意しておく」など言っていたが、役所担当者が猟友会とお友だちだったとは。それは改善されないもの当然かと思った。
わたしはパニックになり発作時の薬を飲み忘れたまま現場に向かったため、息が上がりうまく話せなかったが、同居人Kが警察の方に冷静に話をしてくれていたのでよかった。
今回対応してくれた警察の方たちはきちんと話を聞いてくれて、今後の連絡もしてくれるというしっかりとした対応をしてくれた。今日の集団猟には市職員がいたことから、「市の方にもどうなっているのか連絡して確認するのがいい」とアドバイスしてくれた。
聞き取りは警察の方にお願いして、わたしは犬鹿たちが待つ家に帰った。
その後、わたしは山の様子が気になったことと、市の職員や猟友会メンバーと直接話がしたいと思い久しぶりに山に入った(野生動物を脅かせてはいけないと思い普段は山に入らない)。
山にはすでに観光客がいた。わたしが出合った人は、おとなが6名、子ども5名だ。
猟友会メンバーの男が発砲しようと銃を持ち構えていたのはこのすぐ側だ。
おとなと子どもが神社をお散歩している。
山を登る途中で出会った観光客。
山道では子ども3人が木の実を集めていた。
はじめて見た猟銃。
警察官がきて、狩猟者に「銃をなおしてくれませんか」と言っていた。
「猟銃及び空気銃の所持に関する法令」で、銃を携帯・運搬する場合は、銃に覆いかぶぜるか容器に入れなければならないと決められている。
法令や規則をことごとく破り違反行為を平然と行われているのが現状だ。
山には猟友会メンバーや猟犬の姿はなく、そのまま下山したが、山で生活をしている動物たちはさぞかし驚いただろうと思う。山からは弱々しい鹿の鳴き声が聞えていたので、大変気になった・・・。
散弾銃だと確実にシカやイノシシなど動物たちは負傷しているだろう・・・。
山に足を踏み入れ、動物を襲う・追うように訓練された犬を放し、銃をぶっ放し生き物を痛めつけ殺す、なんとも野蛮で危険なことかと思う。
猟友会サイトを見ると、「自然保護」とか「生態系保全」とか書かれてあり「森の守護神」とまで書いてあるサイトがある。
森の守護神は森で棲息する野生動植物であり、猟友会メンバーやわたしたち人類ではない。
個々動物を殺害し、生態系を混乱させ、生物多様性を減少させ、温暖化を加速させる行為を行っているにも関わらず、人びとによい認識を与えやすい表現を使い、野蛮で残虐な行為を正当化しているところもあまりにもひどい。
今日の出来事は民家ある場所、観光地、私有地での猟で銃を発砲する規則違反行為及び猟犬を放つ条例違反、そこに市職員がいた大きな問題がある。
ちなみに、この市職員は、木曜日か金曜日か記憶があやふやだが、木曜日か金曜日から役所を休むことになっており連休を取れるようにしている。なので、苦情を言いたくてもスムーズにいかないことが多い。
狩猟者と市役所職員の癒着は追及していきたい。
このような行為に対し批判の声を上げられることは少ないが、わたしたちは真剣に今後や今の現状を考え行動していかなくてはならない。
成熟し自立した人間を育てるためにも、今後を生きる者たちのためにも、誰もが生活に困る事ない社会にするためにも、この共通の生存基盤の宝といってよい、自然環境やそこに棲む動物たちと共存し守っていかなければいけない。
「鳥獣駆除」としとけば、何をどこで行ってもいいという風潮を根付かせてはいけない。許可があればどこで何をしてもいいという、このとても危険なシステムを変えなければいけない。
暴力には「NO!!」を言い続けたい。
にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。
↓ ↓ ↓
++++++++++++++++++++++++++++++++
●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。
人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。
そして、みなさんの意見を聞いたり、動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。
・お問い合わせフォームはこちら→https://ws.formzu.net/fgen/S41599574/
みなさん一緒に野生動物たちの現状や犬やその他の人間と関わる動物たちの課題について考えていきましょう!