今日は犬のひよりちゃん(♀8歳)の診察日だった。喉の炎症は先週に比べさらに回復していて、来週通院しなくていいことになった。一安心!

 

病院に入るとひよりちゃん。

 

「こんにちは~☆今週もきたよ~!」

患者さんが多かったので、帰宅するのが遅くなった。帰宅すると室内と庭に鹿たちのウンチとオシッコがたくさんしてあり、片付けがなかなかに大変だが、お世話は楽しい。あっという間に時間が過ぎてしまい一日が終わってしまうことだけが本当に残念に思う。

 

今日は人々の不満が弱者に向かうことについて考えていた。

 

2018年、インドネシアで飼育されていたワニ300頭が村人によって殺害されるという悲惨な出来事があった。

 

ワニ飼育施設に誤って入った村人(男性)が施設のワニに殺され、村人は復讐のために施設にいたワニをr次々と殺したのだ。

 

事件当時、この件について検索していると、村人はワニ飼育施設に対して日頃から不満があったと記事に書かれていた(さきほどこの記事について検索したがその記事を見つけることができなかった)。

 

「復讐」のため「ワニを殺した」ということだが、これは村人の怒りがワニ飼育施設オーナーにではなく、弱者であるワニに向かい起きた出来事だ。

 

他方、オーストラリアでは農民がカンガルーを目の敵にしている。そのため、カンガルーがおぞましい方法で多く殺害されている。おとなのカンガルーはもちろん、子どものカンガルーまで母親のお腹のふくろから引きずり出し、踏みつぶしたり、殴ったり、地面にたたき付け殺している。

 

このように小さき弱き者に暴力が行われるのは、他の国の話(他人事の話)ではなく、今まさにここでまさに起こっていることだ。

 

ただ、他の国では、野生動物殺しに関する法律や規則(動物に苦痛やストレス与えない方法など)が設けられている国や州があり、野生動物殺しへの批判の声も非常に大きい。日本では、他の国のような野生動物に対する細やかな規則や法律がなく、殺害現場では殺害する者の無秩序な行動が目立ち、批判の声はほぼない。

 

わたしたちの社会では動物を殺害するときの映像など公に出ることは非常に少なく、どのように動物たちが殺されているのか知らない人が多いが、ここでもおぞましいことが行われているのだ。

 

ここでは、シカやイノシシ、クマ、他の多くの種たちに人びとの不満の矛先が向き、年間恐ろしい頭数が殺されている。

 

不満をなぜ弱者に向けるのか?については、わたしにはわからないが、不満を弱者に向け暴力を行使することで何が改善されるというのだろうか?たとえば、「害獣」は「捕殺」するということにしても、生物学的・環境学的にも効果がないことが明らかになっており、根本的解決にはならない。

 

根本的解決しなくても、無力な者を殺す一時の人間が感じる感情を優先し行われるのだろうか?

 

社会の不満は弱者に向けず、本質に目を向け環境改善を目的とし、それを政府や行政に訴えよう!

 

野生動物による農作物損失であれば、農家は防除柵設置の費用を政府や行政に助成してもらうように要望書を提出しよう。

 

そして、農作物の損失額を政府・行政に補償してもらおう。

 

野生動物の殺害に費やしている予算を生活に困った農家の生活を支える予算にすればいい。

 

野生動物の殺害・利用予算額があれば、農家の方たちの生活を保障するのに十分すぎる金額があるのではないだろうか。

 

わたしも議員の方に、防除柵の助成金の増額や損失額の補償を要望しているが、当事者である農家の方の多くの声の方が政府・行政に届きやすいのではないかと思う。

 

そして、農家の方の繋がりで団体を作りやすく署名も集まりやすい。署名活動をし、請願することはとても有益であると思う。

 

もちろん、要望書でもいい。一度の要望書提出で要望が通らなかったら、何度も要望書を提出するといい。わたしたちの声にきちんと耳や目を向けてくれるまで、要望し続けるといい。

 

無力で小さき者を悪魔化し、その者たちに人々の不満を向ける方法は、力ある者がずっと昔から行ってきていることで、そういう点にも意識しながら社会の仕組みや力の構造、歴史などを学ぶと現状をより把握しやすく、うっかり問題をすり替えられることも少なくなる。

 

現在、弱き者(野生動物や他の属性の生物)に不満をぶつけている人は、不満を訴える本来の相手をきちんと理解し、無力で小さき者に自分の不満をぶつけないようにしよう。

 

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・インドネシアのワニ殺害の記事はこちら

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・カンガルーの身に起こっていることの記事はこちら。記事に動画があるのですが、わたしは見ることができませんでした。メンタル衛生のためにも見ない方がいいと思うので、そこは判断していただけたらと思います。

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