夜中から雨降り出し、静かな朝を迎えた。

鹿たちの今日は、シトシト静かな雨なこともあり、庭ですごしていた。室内に鹿たちがいないので、犬の春ちゃん(♂10歳)は部屋でのびのびゆったりお昼寝をしていた。

 

春ちゃんは鹿たちが室内にいると縁側で休んでいることが多い。鹿たちが部屋にいると人口密度が高くなるのが嫌なのかもしれない。春ちゃんは幼い頃から他者との距離間が広めで、混雑する場所はとても苦手だった。今では、敷地内を自由に行動できるので、春ちゃん自身、自分が落ち着ける場所へ移動をして、快適にすごしている。

 

一昨日、草食動物の最新研究の記事を読んだ。

 

研究によると、草食動物は生態系に損傷を与えるといった説に異を唱えるものであり、鹿が生態系を損傷させるといった一般的な考えを改め、鹿は健全な生態系の構成員であると認識しなくてはいけないと書かれてあった。

 

鹿の行動、例えば、樹木の皮を剥ぐことや枝を折る、糞をするといった活動が生物多様性が増す行動であり、その行動が自然生態系であるということだ。

 

イギリスやその他の国の草食動物の生息頭数は、不自然に高くなく、生態系がより損なわれていないアフリカに比べると野生の草食動物は少ないと示唆されている。

 

サセックス大学生物学の講師を務めるサンドム博士は、デンマーク・オーフス大学のカミラ・フロイガード博士らの研究に携わり、「問題は、人間が彼らを強制的に住まわせている劣化した生態系にあります」と述べ、「最終的には、自然をシステムと見なし、そのすべての構成要素を復元することを目指す必要があります。これには、野生の大型草食動物も含まれます」と大型草食動物の存在の重要性を語っている。

 

日本では、鹿が生態系を破壊するとか、自然災害を引き起こすとか言われているが、この考えは現在、他の国で理解を得ることは非常に難しい。

 

生態系を著しく破壊しているのは人間活動であり、自然環境の破壊が自然災害を引き起こす可能性を非常に高めており、気候危機をも加速させているからだ。

 

人間活動による問題を野生動物たちの「せい」にするのはやめよう。

 

すべての野生動物が生態系の構成員としての理解を深め、野生動物たちの存在や行動を大切にしよう!

 

・WDIのHPにこの研究についての内容を詳しく書いたので、こちらに張り付けておきますね。

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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。

 

人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。

 

そして、みなさんの意見を聞いたり、動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。

 

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