犬の春ちゃん(♂10歳)の散歩中、十字路で冷や汗と「危ない!」と声が出た出来事があった。

 

わたしたちが暮らす山里は、山を切り崩し作られた道が多く、その道は車が走行しやすい太く立派な道だ。

 

道路には人も滅多にいないことからか、車は猛スピードで走行していることがほとんどだ。

 

春ちゃんと信号機のない十字路を渡ろうとしたが、遠く左からスピードが60キロは出ている車が来たので、立ち止まり車の通過を待っていた。

 

その時、右側の空き地を道路めがけて勢いよく走ってくるオス鹿の姿が!!

 

明るくなり人間が活動し始めるこんな時間に鹿さんが姿を現すとはどうしてだろう?と思いながら、左からくる車を見ると、鹿の姿を確認していないのかスピードそのままで走行している。このままだと鹿が道路を渡ると同時に車と接触するのが明らかだった。

 

しかし、わたしは何もできずにその状況を見るしかできず・・・。

 

見晴らしのよい場所だったので、車の運転手は早めに鹿の存在に気が付くと思ったのだが、スピードが落ちないのでかなり焦った。

 

鹿は、車に気づき道路を渡る手前で走る早さを速めたが、車はまだ速度が落ちない。

 

後、ほんの数メートルというところで、運転手が鹿に気が付いたようで少し速度を落とした。

 

鹿が走る早さを速めたときに(車との接触をさけるように)お尻がまるくなったことと、車がほんの少し低速になったことが重なり、鹿と車の接触は避けられた。

 

鹿は勢いよく茂みに身を入れ姿が見えなくなったが、おそらく無傷であると思う。

 

この様子から、交通事故に遭った鹿がなぜ、後脚を負傷していることが多いのかよくわかった。

 

交通事故に遭った鹿は即死か腰を強打し後脚が動かなくなっている鹿たちが多い。

 

今回のこともそうだが、わたしたちが注意すれば鹿との事故が防げることが多いということだ。

 

車で鹿を轢き、「最悪だ」とか「車が破損した」とか聞くが、相手に傷を負わせる側の責任だ。

 

人間さえ轢かなければいいという単純な考えで車両を運転していると、他の生物は轢いてもいいという考えに陥りやすいのではないかと思う。

 

そうではなく、ここには人間以外の生物が多く生活をしていることを理解し、その者たちをも轢かない、傷つけないという意識が必要だ。

 

このことは、わたしたち人間と鹿やその他の生物、双方のために大事なことだ。

 

ここで生活をしている野生動物に全く関心が無い場合だと、動物を轢かないということにピンッとこない人もいるだろう。その場合は車を破損させたくないという気持ちからでもいいので、わたしたち以外の動物と車両との接触回避に向けた行動をとってほしいと思う。

 

山里で暮らしていると、野生動物が道路にいても、動物たちがその場にいないかのような運転をしているのを非常に多く見る。

 

車の速度を落とさない人がとても多く、しかも動物との間隔(距離)も全く取らない人もいるのだ。

 

このようなことを何度も見ていると、交通事故を起こしているのはわたしたち人間側に問題があることは明らかだ。

 

もちろん、草むらから急に動物が飛び出たなどの思いがけない事故も実際にある。

 

そして、動物を轢いてしまった場合、傷を負わせた相手を放置するのではなく、動物病院へ必ず連絡を入れよう。

・動物病院に連絡すると治療にあたり必要な手続きや傷病鳥獣の対応などの説明をしてくれるかと思う。門前払いの病院もあるかと思うが、診察・治療してくれる病院が見つかるまで頑張ってみよう。

 

明らかに人間活動で動物が傷ついた場合は、その傷の治療を行うのがわたしたちの責任であり義務だ。

 

動物たちに危害を加えたわたしたちは、傷を治療する責任と道徳的責任を持たなければいけない。

 

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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。

 

人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。

 

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