2018年の今日(9月18日)は鹿ののぞみちゃん(♀推定4歳)が断脚手術を受けた日だ。
のぞみちゃんにとってはとてもつらい一日になったが、痛んだ個所を取り除き、激しい苦痛が取り除かれた日でもある。
なので、のぞみちゃんのお誕生日は9月18日にすることにした(いままではすぐるちゃん一緒にお祝いしていた)。
先月の犬のひよりちゃん(♀8歳)のお誕生日をうっかり忘れすぎてしまったので、今日、みんなで美味しい物を食べてお祝いをした。
3年前、のぞみちゃんを見つけた時は、わたしの心臓が止まるかと思うほどに驚き、どうしてあげるのがよいかということを考えるのでパニックになっていたが、レスキューでき、その後適切な治療を受けることができ、今があることにうれしく感じる。
当時は本当に大変だった。大変だったことを書き出すときりがないので、すべては書けないが、のぞみちゃんをレスキューした年は、早い時期から猛暑で台風が多く、暑さ対策と台風で小屋が飛ばないようにするのも結構大変だった(毎日が全力)。
なにより大変だったのが、田舎では適切な治療を受けさせてあげれない、ということで、獣医師探しをし、今のかかりつけの獣医師と出会うことができた。
ほぼつきっきりの看護だったので、犬たちや鹿のすぐるちゃん(♂4歳)には大変我慢や悲しい思いをさせてしまっていた。
犬たちとすぐるちゃんは協力をしてくれていたが、わたしは少しでもみんなが我慢しないでいいようにいろいろと工夫をして、みんなと一緒に過ごせる時間をつくり、尚且つのぞみちゃんもひとりにしないでいいようにしていた。
まさか、わたしたちが自分で動物の怪我の治療をすることになるとは、レスキューする前までは思ってもいなかったが、その状況になるとなんとかでも出来るものなのだとわかった(友人たちの助けがあったのでできた)。
動物の身体の細胞や血、骨を見ることなど今までになかったことなので、包帯を交換する度に、包帯を取った状態の脚を見るのが怖くて(悪化していないかを知るのが怖すぎる)心臓がドキドキし、身体は冷たくなり、包帯を切る手は震えていた。
何度も深呼吸して、落ち着いてから作業を始めていたが、悪化する脚を見るのは耐え難かった。
のぞみちゃんの発見当初は、脚が皮一枚でつながった状態だったのが、少しずつ回復していき希望が見えていたのだが、途中で脚の骨が折れていたことが分かった。
のぞみちゃんの名前は、脚が回復しますようにと望みをかけ、望が叶いますように、ということから名付けたのだが、脚の再生治療は断念し、断脚することになった。
脚を失うことになったが、手術後翌日ののぞみちゃんの表情はとてもスッキリし、激しい苦痛から解放されたのがよくわかった。
手術翌日↓
手術は夜間に行われたので、帰宅後はわたしもこの小屋でのぞみちゃんと一緒に朝を迎えた。
スッキリした表情。
慣れない感覚でも、しっかりと立ち態勢を変えることができていた。
わたしの手をやさしく舐めてくれるのぞみちゃん。
とてもがんばったね。
手術翌日から、食欲もあり、顔色もよかったので一安心していたのだが、のぞみちゃんの目からは涙が出ていたのだ。
おそらく、断脚した箇所の傷みからだと思うのだが、のぞみちゃんが経験したことはあまりにも苦痛が大きすぎて、のぞみちゃんの涙を見るたびにわたしは胸が苦しくなっていた。
のぞみちゃん、長い間本当によくがんばったね。
とても怖くて苦しく痛く絶望的になっていたと思うけれど、よくがんばって生きようとしたね。
のぞみちゃんは痛さと恐怖だけではなく、家族(母親ときょうだい)と離れ離れになるという心の傷も深く負っている。
野生動物の中には、母親やきょうだいと離れ離れになったことからの精神的苦痛から命を落とす子もいる。
PTSDを抱え不自由な身体で今も懸命に生きるのぞみちゃん。本当にすごく尊敬する。
これからも、ここで安心してゆったりと生きてほしい。
のぞみちゃんが経験した恐怖や苦痛が日々の暮らしの中にあまりでてこないように、安心できる環境作りに尽力したい。
ひよりちゃんお祝い遅くなってごめんね。ひよりちゃん、のぞみちゃんお誕生日おめでとう。
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