今朝は犬の春ちゃん(♂10歳)の散歩の時にド~っと雨が降ってきて、体が雨でボトボトに濡れてしまった。

 

春ちゃんは雨が苦手なのだが(昔、雨を嫌がる春ちゃんを無理やりお散歩に連れ出していたことが原因)、オドオドすることなく落ち着いたまま帰宅できた。しかし、とても疲れたようで帰宅後はグッタリしていた。

 

「ぼく、がんばったよ。すごく疲れたよ」

 

 

わたしは、今後の活動についていろいろ考えている最中で、焦る気持ちがあるものの、焦ってもすぐに現状は変わらないので、ぼちぼち進めることにした。

 

同居犬鹿たちがいるので、かれらの生活を考え、無理をとてもするとどこかにしわ寄せがくるのは確かということもあり、ぼちぼちひとつづつ確実に進めることができればいいなと思っている。

 

今日は、狩猟(殺すことを趣味とすること)やその他(捕獲許可を得て捕獲されること)が、鹿の個体数を減少させるにどれほど影響しているのか詳しく調べていた。

 

現在、野生動物の個体数管理という、増えすぎたと「見られる」種を人間が殺して個体数を調節するということが行われている。

 

日本はアメリカからこの方法を輸入したそうだが、現在、アメリカは鹿の個体数を人道的に管理する、避妊プロジェクトが進んでいる。

 

鹿を殺すことは、一時的に個体数を減らすことはできるものの、長期的に見ると、鹿の個体数は増えるという研究結果がある。

 

Richter&Labiskyによる研究は「フロリダの繁殖動態と分離したオオジロシカの群れ、双子の発生率は狩猟された群れで38%、狩猟されていない場所で14%であった」ということだ。

 

そして、「狩りをした直後は、食べ物をめぐる競争が少なくなります。生き残った鹿はより栄養価が高く、繁殖率が高くなり、新生児の死亡率が低くなる可能性があります」ということだ(

参考文献はこちらです)。

 

一方、避妊プログラムは、じわじわながらその効果があらわれ、サウスカロライナ州フリップアイランドでは免疫避妊研究が最も成功していて、「5年間で、鹿の個体数は60%近く減少した」という(参考文献はこちらです)。

 

ニホンジカの場合、1度の出産で産まれる子どもは1頭で、まれに2頭といわれているが、捕殺で個体数が減少することで、環境的変化により個体数が増えるというのは理解できる。

 

だからといって、どんどん「殺せ」という話しではなく、殺すことを行っても、根本的解決に繋がらないばかりか、鹿や猪たちに苦痛や恐怖、絶望、死、孤独などを与える最も残酷な行為であり、野生動物たちの「健康に生きるという」生存権侵害行為にあたるし、どんどん殺しすと、いつどこで絶滅の一線を越えてしまうかはわからない。どれほどの狩猟圧が種を絶滅させるかは現在わかっていない。

 

野生動物を苦しませ、無意味な策をいつまでも行わず、根本的なところに目を向け、そこに問題意識を持って、適切な活動を行っていく必要がある。

 

たとえば、野生動物たちが生活に困窮することのない自然環境作り(食料となる樹木を植える・飲み水の確保・育林を通し野生動物が出産や子育てができ、身を隠せる空間を作ることや生息地の拡大など)を行い、野生動物たちが、山里に脚を運ばなくてもよい環境を整える。

 

中国も「ゾウの食堂プロジェクト」(ゾウの食料となる樹木などを植える)を始めていることから、山に野生動物たちが生きるに必要な食料があれば、野生動物が危険をおかしわざわざ山里に脚を運ぶことはほとんどないだろう。

 

このブログで何度も言っていることだが、まずは、わたしたち人間が自然界や野生動物たちへの暴力をやめ、他の方法を採用していかなくてはいけない。それが、根本的問題解決に向けた第一歩となるだろう。

 

誰の命を犠牲にすることなく安全な方法を考えれば、いくらでもあるのではないだろうか。

 

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