午前の部から犬の春ちゃん(♂10歳)の急性湿性皮膚炎の薬をもらいに行き、帰宅後、荒れた家の片付けに追われ少しバタバタした一日になった。

 

春ちゃんの皮膚は順調に回復をしている。

 

山里の朝晩はすっかり秋の気配につつまれていて、稲の収穫時期が近づいている。

 

昨年から、同居人Kが稲作をはじめた。

 

野生動物たちの行動の観察をしたかったので、野生動物たちが田んぼに出入りできるようにし、行動を見ていた。

 

田んぼは借りているので、最初からアルミ?の柵がされていたが、その一部を開放してみていた。

 

そして、Kは草刈りは最小にしたそうだ。

 

まったく草刈りをしないと、周辺の農家に「虫が寄ってくる」とか「稲が育たない」とか言われるので、草を15センチほど残し草の先を刈るようにしてみたそうだ。

 

自分の田んぼではないので、自分のしたいようにできないのがつらいとKは言っていたが、周囲の方に少しづつ自分のやり方(循環型自然農法)を伝えて理解を得ることができればいいなと思う。

 

今年、稲の苗を植えてしばらくしたから、鹿さんが田んぼにきていたのだが、稲の方にはいかず、脇の土手の生えている葉っぱを食べていた。

 

写真が撮れなかったのは残念だが、3回見て、3回とも土手の葉っぱを食べていて、田んぼの中には入っていなかった。

 

昨年の観察では、イノシシさんも田んぼには入らず、稲の脇の土手の土を掘り返していた。

 

昨年と今年(まだ終わってないが)の観察では、シカもイノシシも田んぼ脇の土手止まりだった。

 

借りている田んぼ①(田んぼは数か所借りている)。

 

 

 

土手はこんな感じ。↓

シカさんはこの土手の草を食べていた。

 

イノシシさんが土を掘ったあと。田んぼは掘っていない。

 

 

 

きれいに土手だけ掘っている(笑)。

 

イノシシが地面を掘ると、土が流れて不具合が発生するのはわかるが、崩れた土はいいようにかき戻したらいいだけの話なので、大騒ぎすることでもないと思う。

 

台風などで、もっと大変なことになる場合があるので、それを考えると小さな動物が行う生きるための行動は見守ってあげたいし、生きていけるような環境を少しでも作ってあげたいと思う。

 

国立研究開発法人森林総合研究所森林整備センターが、シカの被害を低減するために「シカの通路を確保した小面積の防護柵(ブロックディフェンス)により被害リスクの低減を図る実証的な事業を開始した」したということを数年前に知ったが、シカにとってもイノシシにとっても、獣道というのは大事な生活スペースだということを再確認した。

 

野生動物や他の野生生物が田畑に来ないように、周辺の植物を地面すれすれツッルンツッルンに刈ることが一般的に行われているが、これは、農作物を食べられたくないということに対して逆効果ではないかと思う。

 

地域によっては、草を刈らずに野生生物が生活できる環境(食べ物が豊富にある)であっても、農作物を食べてしまう場合は柵を設置するといい。

 

柵は農作物を育てる前に設置しておく方が効果的だと思う。

 

なぜなら、餌付け(柵をしていない)をしてから柵を設置するより、最初から「これは食べないでね」と野生動物に分かるようにしておく方が野生動物も「ここから向こうにはいけないね」などの判断がしやすいと思う。

 

このブログで何度も書いていることを今日も・・・(しつこい・笑)。

柵は、農作物と関係のないところから柵を広範囲にしないで、農作物の側から設置することがポイントです☆

 

なぜなら、柵を山から田畑にかけ広範囲に設置すると、野生動物の生活スペースが減少する。そうなると、食べ物が不足し、農作物へ動物を誘引してしまうことになってしまうので、そうならないよう野生動物の生活行動スペースは最大限確保する必要がある。

 

野生動物による問題を解決するために排除的な発想が多いが、発想の転換をして、排除せず野生生物を受け入れて野生動物が生活しやすい環境を整えてみてはどうだろうか。

 

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