今朝は寝坊をしてしまい、鹿のすぐるちゃん(♂4歳)がベットに上がってわたしのねまきを引っ張り起こしに来てくれた。

 

「早く起きて、ご飯を用意しろ~」というすぐるちゃんの声が聞こえてきた(笑)。

 

先日、検索上手な友人がスイスの動物保護施設のレポート記事を教えてくれた。

 

★スイス動物保護施設のレポートは①~③あります。

① ↓↓↓

 

スイスのティチーノ州にある動物保護施設「Sociera Protezione Animali Bellinzone」President では、犬猫はもちろん、野生動物や牧場の牛や馬の保護に、動物園からの保護もしているそうだ。

 

動物を保護する経緯はさまざまで、施設で終生飼育することもあり、動物たちのお世話はボランティアも参加し、中には40年間にわたり、施設で動物たちのお世話をしているボランティアの方もいるとのこと!

 

この施設では、子どもたちへの動物保護教育も行っており、学習の場には子どもたちがワクワクするような動物たちの絵が描かれていて、施設紹介の冊子にも動物たちの絵がずらりとカラフルに描かれている。

 

そして、動物と関わったり、動物を知ったりするために最も必要なことが実践されている。

 

たとえば、レポートに書かれている子どもへの教育では、「『犬を大切にしましょう』ではなく『犬から噛まれないためにはどう行動をするか』をわかりやすく伝えています」ということや、「保護されている動物たちがなぜここにいるのか、や、動物たちの習性を説明する」ということなど、ぼんやりとした「かわいがりましょう」とかいう曖昧な内容ではなく、本質的な内容を子どもたちにわかりやすく伝えることは本当にすばらしいなと思う。

 

白鳥に餌をあげてはいけないという看板には、日本のような「餌やり禁止!」とかの看板ではなく、「なぜ餌をあたえてはけないのか」という説明が書かれている。

 

「白鳥は水生の草を食べる動物であり人間の食べるパンを与えると腸に支障をきたし身体によくない。彼らは野生動物であり、自分自身で食べるものは見つけられる」

 

このように丁寧に説明してくれていると、「なるほど、そうなのね。人間の食べ物はあたえないでおこう」と思うだろう。

 

日本では、ただ「禁止!」と書かれたり「危ない!」と書かれたりする看板やポスターなど見るが、わたしは子どもの頃から、なぜ禁止なのか?なぜ危ないのか?と思っていた。

 

危ない注意書きには、危ないからどう行動しよう、ということが書かれていないので、「溺れてはいけないので近くに行かないでね」などと書かれている注意書きより効果はあまりないのでは?と思う。

 

スイスの動物保護施設は必要なことがギッシリと詰まっているので、とても安心できる。

 

わたしたちもこの保護施設をお手本として、動物を保護することや動物との関わり、人間に必要なことを実践できたらいいなと思う。

 

施設の代表である、エマニュエルさんは日本の状況を知り、話をしてくれたそうだ。その内容が素晴らしかった。

 

エマニュエルさんの言葉↓

「動物に対して、人間はどう向き合っているのですか?」

 

「スイスでは、動物のメンタルを何よりも重視します。動物の身体の安全や健康だけを配慮するのではなく、サイコロジカル(心理的)なアプローチをなにより大事にしています。本来集団で生きる動物であれば、その環境を整える。暑さ寒さをどう感じるのか動物の気持ちになって考える。高いところが苦手な動物であれば飼育環境に配慮し整える。スイスは世界一自然と動物に優しい国だと言えるでしょう。それは法律にも反映されています」。

 

サイコロジカルをなにより大事にしているということは本当にすばらしい。

 

現在の日本の傾向は、‶命″第一主義のようになっていて、命を守るためなら、虐待道具の使用や監禁は必要だというのをちらほら見聞きする。

 

しかし、エマニュエルさんが言うように、命を守るのであれば、環境を整えればいい話であって、動物の行動などを制限する必要はない。

 

エマニュエルさんの話はとても重要で、わたしたちは学ばなくてはいけないことだ。

 

生命と同様に動物のメンタルを重視し、相手(の行動など)を変えるのではなく、動物たちが安心して安全に暮らせるように、わたしたちが「環境を整える」といったことができるように、わたしたちが変わらなくてはいけない。

 

今は動物福祉・保護後進国であるこの社会だが、今以上、動物福祉や保護意識が後退しないことを願う。

 

レポートにこう書かれている、「『日本は少し前は動物にひどいことをしていたけれど、すごく日本は良くなった』と子どもたちに伝えることを目標にアニマル・ドネーションを運営していきます」。日本における動物への扱いを改善するには、ここに住む関心のあるひとりひとりの行動を変えていくことでその目標が実現するのではないかと思っている。

 

動物たちを搾取することなく、動物たちを真に大事にできる社会へ進化することはわたしたちのためにもよいことだ。弱者を大事にする社会は個々が生きやすい社会であると思う。

 

にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。

↓ ↓ ↓

にほんブログ村 犬ブログ 犬 問題行動へ
にほんブログ村