久しぶりの日差しに鹿ののぞみちゃん(♀推定3歳)は日光浴をし始めた。

 

 

晴れてよかったね。

 

犬のひよりちゃん(♀7歳)は、わたしの行動を監視中~(笑)。

 

数日前に鹿のすぐるちゃん(♂4歳)がのぞみちゃんの身体に飛びつき、のぞみちゃんが身体に傷を負った。

 

表面の皮膚がめくれる浅い傷なのだが、傷の長さが4~5センチほどあるので、痛々しい。

 

すぐるちゃんは、産まれてすぐにとんでもなく恐ろしい経験をし、母親ではなく人間に育てられるという、本人にとってはとてもつらく不安な幼少期をすごしている。

 

なので、トラウマが影響している行動や動作などを時々見るし、物事に自分で対処しきれないときはキレる(一時的に大きなストレスがかかっている時)。キレるといっても理性を失うとかではなく、自分でどうしようもない心、体に感じることを吐き出すという感じで、噛んだり、飛びついたりする。噛んだり、飛びついたりするときに力の加減をしてくれていることにいつも感心している。

 

今回、のぞみちゃんの身体に傷がいっていまったものの、すぐるちゃんが力の加減をしていなければ、もっと深い傷になっていただろうと思う。

 

トラウマを抱えているすぐるちゃんだが、自分でなんとかモヤモヤや不安、恐怖などを処理しようと頑張ているのを見て取れるが、自分でどうしようもないときもあるのだ。

 

その時は、その気持ちを十分に聞いてあげたい。

 

そうすることで、すぐるちゃんの気持ちが少し落ち着き、安心も得れることからつらさが軽減されると思う。

 

行き場のないモヤモヤからの行動に対し、もし、わたしが「何やってるの!!」とか「やめなさい!!」とか言って叱りつけると、すぐるちゃんはより不安になるだろうし、興奮もして、激しくモヤモヤをぶつけてくるだろうと思う。

 

このことは犬たちにも言える。犬が行き場のない感情を人間にぶつけてくるとき、「ダメ!」とか力づくで犬の行動を静止させようとすると、犬の行動は激しくなることがほとんどだ。そしてさらに興奮して自分で力や行動のコントロールがしにくくなってくる。

 

個々犬や動物たちの感情や考えていることなど表現をするのが、個々犬、動物たちの行動や鳴き声、表情、その他の動きなので、動物たちの行動などをみているとすべてではないものの、動物たちの気持ちや状態を知ることができる。

 

犬鹿たちはわたしに自分の感じていることや気持ちなどを聞いてらえるとうれしそうにする。そして安心して自分の時間を過ごすことに繋がっている。

 

なぜ犬鹿たちがうれしそうにしているのがわかるかというと、犬鹿たちの行動や表情、鳴き声などから犬鹿たちの感じていることや状態を知り、そのことに寄り添い話を聞いて励ましたり、共感したりしていると、少し落ち着き、目が柔らかくなり、目はっきりとする。寄り添っていても、恐怖や緊張の程度で身体の力が抜けきらないこともあるが、落ち着けるので自分で状況処理しやすくなる。

 

わたしたちも、自分のつらい気持ちや感じることなどに誰かが理解してくれて寄り添ってくれて「それはしんどいね」「つらいね」「よくがんばっているね」などの声をかけてもらうと、自分を理解してくれるという安心感とうれしさが出てくるのではないだろうか。

 

安心できると、気持ちが楽になるのではと思う。

 

なので、同居動物たちの行動をよく観察して、その行動や様子に対し、その時々に沿うコミュニケ―ションができるといいなと思う。

 

すぐるちゃんは夜に必ずのぞみちゃんの傷を念入りに舐める。

のぞみちゃんはジッとしていて、舐められることによる痛みを感じる表情や動きなど今のところ見ない。

すぐるちゃんは、のぞみちゃんを傷つけようと思って傷を負わせたのではないので、すぐるちゃん自身、のぞみちゃんの身体に傷ができてしまっておどろいたと思う。

 

すぐるちゃんがのぞみちゃんの傷を舐めている姿から、個々が考えたり、感じたりしていることの豊かさを知る。

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