建具の調節をしに建具屋さんが来てくれた。

 

犬鹿たちの落ち着きのことを考えると、本当は天気のよい日に来てほしかったが梅雨に入ったので、日程合わせが難く今日になった。

 

建具屋さんは我が家に何度も来ているので、犬たちはすっかり顔見知りになり建具屋さんがいてもリラックスしている。

 

建具屋さんが室内を移動していてもいつもと変わらない様子で休む犬のひよりちゃん(♀7歳)。

「建具屋さん、よろしくね~わたしは寝とくよ」

 

鹿たちは顔見知りだけど、警戒はする。今日は雨だったので、いつもはあまり警戒しない鹿のすぐるちゃん(♂4歳)も鹿ののぞみちゃん(♀3歳)と同様とても警戒をしていた(のぞみちゃんはとても慎重で警戒心がすぐるちゃんより強い)。

 

離れた所から到着したばかりの建具屋さんを見る鹿のふたり。

「建具屋さんだー」

 

のぞみちゃんは警戒する対称からすごく距離を取るが、すぐるちゃんは気になるので確認したく近くに行く。

 

建具屋さんは犬鹿を無視せず、簡単に挨拶をした後は作業を黙々と続けるので、犬鹿たちにとっては、安心できる人間のなかに入る。

 

もし、建具屋さんが犬鹿のことをすごく意識して、積極的に関わりを持つ方だったら、犬鹿たちはすごく警戒をしていただろうと思う。

 

天気がよくないので、鹿のすぐるちゃんは少しソワソワしていたが、いつものように建具屋さんの作業を少し離れた場所から落ち着いて見ていた。

 

そのすぐるちゃんの様子にホッとしていたのだが、同居人K(夫)が「ドアを開けた」と言いに来た。

 

なんのことか??だったか、庭を見ると、車を庭に入れるための大きな扉を開けていたのだ。

 

少し前から、駐車場に生えている草を鹿たちに食べさせてあげたい、鹿たちの行動エリアを増やしてあげたいと話をしていて、駐車場に塀をして、庭の扉を開ける段取りをしていた。

 

その段取りが終了したようで、建具屋さんがいる時に開けたのだ。

 

当然、何も聞かされていないすぐるちゃんは庭の変化にパニックになり、警戒鳴きを連続でして、警戒した時に行う行動、トントン走りをしていた。

 

わたしは「なんで今開けるぅぅ!?」とおどろいたが、冷静を意識してすぐるちゃんたちの様子を見ていた。

 

開いた扉を前にとても緊張しているすぐるちゃん。

「ドキドキドキー」

 

すぐるちゃん、すごく緊張しているので扉を閉めて元通りにしてもらった。

 

落ち着いてから同居人Kと話をした。「建具屋さんが来て緊張している時にいつもと違うことをしたら余計にパニックになる」というわたしの言葉にKは、「すぐるちゃんたちがよろこびと思って」「すぐるちゃんたちがいないときに開けてサプライズしたかった」など言っていた。

 

この内容から言えることはKは鹿たちの立場に立っておらず、自分の気持ちを優先しているということだ。

 

同居動物たちがよろこぶことをやってあげたいという気持ちはとてもよく分かる。しかし、同居動物が今本当に望んでいることはどういうことだろうか?

 

言語を使わない人間以外の動物たちの望むことを確実に知るには難しい内容もある。

 

なので、動物たちの立場に立って考えたり、想像したり、動物たちの様子(行動や表情など)の観察などがとても大事になってくる。

 

そして、自分だったらどうだろうか?ということも考えることができるといいなと思う。

 

今回の場合、緊張しているところにいきなり環境の変化があった。緊張しているので、その変化の状況判断が落ち着いて行うことができないので、より混乱する。

 

開けた扉の外にすぐるちゃんは少し入った。草を食べなかったすぐるちゃんにKは「草たべないな。なんでだろう」と言っていたが、すごい緊張下で食べ物を食べている余裕などない。

 

これは、犬たちはもちろんわたしたち人間もそうではないだろうか。緊張下で無理やり食品を口に入れても味が分からなかったり、食べている気がしなかったりしたことはないだろうか。

 

自分がその状況下にいたらどうだろう?と照らし合わせて考えたり、想像をすると動物たちの気持ちを知る手助けになるのではないかと思う。

 

「サプライズ」だが、相手が確実によろこぶこと(必要としていること、物)が分かればいいが、そうでない場合、今回すぐるちゃんが経験した恐怖のサプライズになることがある。

 

サプライズとはそれを行う側が満足を得ることになることからも、つい相手のことをよく考えないで行われる場合がある。

 

今回のような環境の変化はサプライズには適しておらず、本来はすぐるちゃんたちに環境の変化について説明を行い、天気がよく、みんなが落ち着いているときにみんな立ちあいのもと、作業を少しずつ進めるのがよかったのではないかと思う(わたしならそうしていると思った)。

 

自他分離をし、相手がよろこぶことを自分が勝手に決めつけたり、思い込んだりしないようにしたい。

 

気持ちには変化が伴うので、常に相手に聞き(人間以外の動物に対しては観察をして動物の声を聞く)、相手が必要としていることに添えるように努めたい。

 

今日はドキドキ緊張の一日になったすぐるちゃん。

夜はゆっくりとすごしてほしいなと思う。

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