よい天気で、自宅周辺が静かな一日だったので犬鹿たちは穏やかに時間をすごしていた。

 

わたしはひたすら洗濯物を洗い干す作業とうんこ拾いをしていた。

 

思うと、一日うんこ拾いと尿の掃除、洗濯物ばかりしている(笑)。

 

作業に合間にニュースを見ていると、昨日は「中庭にツキノワグマ、高校が臨時休校に 後に射殺」(朝日新聞DIGITAL)という記事があった。

 

12日午前7時ごろ、富山県高岡市中川園町の県立高岡高校の敷地にツキノワグマ1頭がいたそうだ。ツキノワグマは木に登るなどしていたそうだが、市の有害鳥獣捕獲隊が射殺したとのこと。

 

この記事のコメント欄にさまざまな意見が書かれてたが、専門性に欠ける科学的根拠のない内容がほとんどだった。

 

今回もまた殺しが行われ、殺すことしか知らないのだろうか?と思ってしまう。

 

このような場合、麻酔銃を使いクマを眠らせ、山へ返すのがいい。それが道徳的、倫理的であり、自然生態系を守ることになり、未来をこの地球で生きる子どもたちのためのよいメッセージとなる。

 

最近よく目にする「有害鳥獣捕獲隊」だが、猟友会と何がどう違うのだろうか?

 

「捕獲隊」(有害鳥獣捕獲補助員)は、狩猟免許を取得していなくても、狩猟免許所有者の指示のもとで捕獲の補助作業ができるそうだ。

 

捕獲隊の体制は狩猟免許を有する捕獲隊リーダーとその指示のもと作業をする狩猟免許を得ていない捕獲隊員から構成される。

 

2012年からこの特区制度が全国展開されたため、特区認定を受けずに捕獲体の整備が可能になった(第11次鳥獣保護事業計画に基づき)。

 

免許のない捕獲隊の人はどのような作業をするのだろうか?

 

こちらの資料によると

https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/taisaku_inosisi_hokaku/2shou_nagasaki.pdf」、「免許のない補助員でも一定の条件下では、免許が必要な作業もできる」と書かれている。

 

・罠の設置△

・罠の管理○

・止め刺し処分(殺し)△

・罠の撤去△

 

というふうになっていて、×がひとつもない。

 

ということは、狩猟免許がなくても、野生動物を捕獲でき、殺すことができるということだ。

 

捕獲隊リーダーは狩猟免許取得者なので、法的に殺すことが認められている。

 

捕獲隊リーダーである狩猟免許取得者は猟友会メンバーが多い(というかほとんどでは・・・と)。

 

そもそも、市と猟友会が協議をして、猟友会が住民に捕獲隊参加の働きかけをしている。市はその周知と説明にあたっている。

 

市が猟友会、もしくは鳥獣捕獲隊に野生動物の捕獲を依頼し、行政が活動者に報酬を支払う。

 

その報酬額は地域状況に応じて違うそうだ。

 

ちなみに、捕獲隊認定をされると、狩猟税が免除されるそうだ。

 

そして、捕獲して殺した動物を利用して利益を得ている。わざわざ新たに屠殺場を建設し、地域の特産物として野生動物を販売している。

 

内容がそれてしまったが、免許を持たない人(一般の人)を入れた有害鳥獣捕獲隊の活動は猟友会が行っていることをやっている組織ということになる。

 

このことで猟友会の活動は強化される。

 

「捕獲隊」というだけあって、捕獲だけが目的かと思いきやそうではなかった。

 

「捕獲隊」という、当たり障りのない名称だというだけだった。

殺すことを行うのではなく、地球の自然環境を守り、生態系を維持、回復していくためにも殺すことを行わず、野生動物の生存権を厳守し、ここで共存していく発想に転換しなくてはいけない。

 

野生動物の生存権を守ることは、結果としてわたしたちが生きるに有意な状況につながる。

 

他者の苦しみからは苦しみしか生まれず、暴力からは暴力とより多くの苦しみが生まれる。

死は苦痛から解放される経験であるが、死は最大の苦しみを経験する出来事でもある。

 

ウンコ拾いをしていると、のぞみちゃん(♀推定3歳)が、わたしの身体に顔をすり寄せ「撫ぜて~」と言いにきた。

ねぇ、のぞみちゃん。のぞみちゃんたちには生きる権利があるよね。

それを侵害して身体に傷を負わされたり、命を奪られたりしたくないよね。

大切に思う、家族と仲間たちと安心して生活していきたいよね。

わたしたちに苦痛を与えないでと言いたくなるよね。

 

野生動物という、わたしたちの関心が薄い者たちに対して、少しでも関心が増え、目が向けられることを願っている。

 

犬のひよりちゃん(♀7歳)は、奥の誰もいない部屋でゴロゴロしてひとりの時間を楽しんでいた。

「ウハッ♪♪♪」

 

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