昨日の記事で野の草花について書いたが、草花の中には犬が食べてはいけない植物もある。
ユリなどの球根のある植物やナス科、ツツジ科、キンポウゲ科など、犬が食べるとよくない植物がいろいろとある。
犬が食べてはいけない植物で検索をするとたくさんサイトが出てくる。
症状は植物が含んでいる成分から異なってくる。嘔吐や下痢、腹痛、よだれ、貧血、血圧低下、麻痺など成分によってさまざまな症状があらわれる。
植物によっては、食べてはいけない部分が葉や茎など違うので、調べて知っておくと知識が増えていいと思うし、より安心を得られると思う。
そして、中毒量は個々によって異なってくるが、玉ねぎの場合、体重1㎏あたり犬は15~30gほど、猫は5gほどと言われている。
犬が毒性のある植物を食べてしまうことを心配している人がいるかもしれないが、犬が正常な判断ができる状態であれば、犬が自分にとって害のある植物や食べ物ではない物を口にすることはない。
「正常な判断ができる状態」というのは、犬が冷静に情報収集でき物事を判断できる落ち着いた状態のことで、落ち着いていると犬は自分で食べていい植物、そうでない植物を嗅覚などから判断する。
なので、そういう状態であれば、側にスイセンがあっても、ヒガンバナなど毒性がある植物の花があっても食べないし、土を掘り球根を食べることもしない。
ただ、犬が正常な判断ができない状況下にいる場合、毒性がある植物を食べてしまうということがある。
以前、ドッグランの敷地内にあった実を食べた犬が嘔吐した話を聞いた。そのドッグランでは数頭の犬が同じ実を食べて体調を崩していた。
犬が食べた実は、和名ワルナスビ、オニナスビ、アレチナナスビ、ノハラナスビと呼ばれているナス科ナス属の植物で、学名はSolanum carolinense というそうだ。
葉や茎、実にソラニンやサポニンなどの毒素が含まれてるようだ。症状として、運動障害や痙攣、昏睡、感情障害を引き起こすことがあると言われている(参考文献 宮崎桂・西田智子・浦川修司「雑草モノグラフ 6.ワルビナス(Solanum carolinense L,) 」、(最終閲覧日:2021年4月1日)。https://www.jstage.jst.go.jp/article/weed/56/3/56_3_154/_pdf
Solanum carolinense は、ミニトマトより小さいぷっくりした黄色い実をつけるので、その実は目に止まりやすい。
我が家の犬たちの散歩コースにもあるが、春ちゃん(♂10歳)とひよりちゃん(♀7歳)はこの実に全く反応しない。
しかし、ドッグランに来た犬たちが実に反応してしまったのは、激しい興奮によって判断能力が鈍っていたからだと言える。
このようなときは、犬たちはそのものの匂いを嗅ぐことなく勢いよく口に入れてしまうことが多い。
犬が食べ物でない物を食べたり、毒性のある植物を食べたりするのは興奮だけでなく、日頃からのストレスの蓄積度も関係している。
興奮やストレスなどで判断力が低下していると、自分の体調をこわすものを食べてしまうことがあるので、犬たちが正常な判断ができるよう、わたしたちがそれをサポートしてあげることができるといいなと思う(犬を興奮状態にしない、ストレスを与えないなど)。
犬(やその他の動物)たちは自分で情報収集をして、ちゃんと考え判断する。犬たちの能力を発揮できるように環境を整え、犬の能力を正当に評価しよう。
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